- 上司が気分屋で、言うことがコロコロ変わるのでみんなが振り回されている
- 職場の上司が気分屋でやりづらい。仕事に行きたくない
- 気分屋の上司のせいで職場の雰囲気が悪い
この記事はこのような悩みを持つ方に向けて書かれています。
私は同じ会社で10年以上勤めており、これまで5人の上司の下で働いてきました。
そして、「この人気分屋だな、、、」と感じた上司はそのうち3人。
今の上司はこれまでで一番ヤバい気分屋かも知れません。
そしてお陰様で、昨年の夏から半年程度、心の調子を崩しました。
医師の診察を受けたわけではありませんが、「仕事に行きたくない」、「上司に上手く話しかけることが出来ない」、「イライラや焦燥感から寝つきが悪い」、など関連するのでは?と思われる変化を自覚していました。
(↓その後復活し、今は元気です)
そこで今回は、気分屋の上司から受けるダメージを減らす方法について、私の経験を元にまとめてみました。
今悩みがある方の参考になれば幸いです。
気分屋の上司はここがヤバい3選
一口に気分屋と言ってもいろんなタイプがいると思いますが、私の経験上とくに以下の3点で苦労しました(しています)。
- 部下を振り回す
- 部下を鬱にする
- 「言いたいことを言えない空気」を生み出す
順に説明します。
1、気分屋の上司は部下を振り回す
気分屋の上司は、例外なく部下を振り回します。
そのやり方は、「機嫌が悪い日にいきなり職場での慣習やルールを変える」など、仕事のペースを乱すことに収束されると思います。
これまで大して重要じゃなかった書類の厳重チェックを始めてみたり(生産性低下)、急に無理目の締め切りを提示して仕事を振ってきたり、プロジェクトの方向性について全く逆の、以前否定された流れを再度蒸し返してみたり。
上司だから強くも言えないところもあったりして、その乱心を積極的に収めることはできません。勝手に収まるのを待つか、やむなく受け入れざるを得ない雰囲気になるか。
結果として、チーム全体のパフォーマンスに多大なる影響を与えてしまいます。
2、気分屋の上司は部下を鬱にする
機嫌が悪いときに部下のミスが発覚すると、個人攻撃に出ます。
「これは懲戒」「あり得ないミス、クビになるかもしれないレベル」などと暴言もエスカレートします。
まともに受け止めてしまう人は自信を無くし、鬱気味になったりします。
私はこのパターンでしばらく心の調子が崩れました。
3、気分屋の上司は「言いたいことを言えない空気」を生み出す
不機嫌な上司は、その負のオーラでチームを支配してしまいます。発言しにくい雰囲気を作り、周りの発言が減ったのを良いことに自分のその時の考えを進めようとします。
そして後日、機嫌が戻った上司は自分の発言を覚えておらず、「何故こんなことになったのか」と周りに原因を求め、自分の発言が原因だったと知ると「何故その時に反対しなかったのか」と部下に責任を求めようとします。
「何を言っても突き返されるだけ」という経験が「言っても無駄」という空気を醸成します。ミーティングでも無言。「何か自由にアイデアを出そう」という趣旨の催しがあったとしても、みんな積極的に発言しようとはしません。
その状況を見て「何でみんな積極的に自分の意見を発しないのだろう?」とか言ってきたりするから救いようがありません。
気分屋の上司はこうやり過ごせ
前提となる考え方:他人は変えられない、自分が変わる
直属の上司、となると30代後半~40代の方が多いでしょうか。
それぐらいの年代になってくると特にそうですが、今さら人間としての根本を変えようと思っても無理です。
一時的に気を付けることはできるかもしれませんが、継続することはあり得ません。
何かに夢中になっているとすぐにタガが外れて元通りとなり、そして一度戻るとそこから気を付けることはしません。結局また気分屋です。
ですので私の場合は上司を変えよう、変わってくれるのを待とうとするのではなく、自分の心の持ち方、物事の捉え方、の方を変えようとしてみました。
①被害者が自分だけの場合:文字情報だけを受け取る
何を言われても揺らがない「凪の精神」
上司からのインプットを全て「ただの文字情報、音」だと考えるやり方です。
これによって、言葉や雰囲気から必要以上に上司の感情を汲み取ることがなくなり、受け取ったときのダメージが軽くなります。
例えば「このボケナス!辞めてしまえ!」と罵声を浴びせられたとします。
この言葉にダメージを受ける人は、この言葉を文字として捉える以上に「言葉の背後にある発信者の感情」や「自分に生じるかもしれない不利益」を想像し、言葉に補強してから受信してしまっているのです。
先ほどのセリフですと、言葉以外に「怒りの感情」や「自分に対する評価が下落したこと」などを補ってから受け止めてしまうので、相当のダメージを受けてしまいます。
ですので、心構えとしては「このぼけなすやめてしまえ」という文字情報だけを受け取ることを持つようにしましょう。
つなげると意味がわかりにくいので「このぼけなす やめてしまえ」ぐらいかな。
こうすることで、余程のことがない限り気持ちが揺らがなくなります。最初は難しいですが、これは意識することで身につけられるということは私が確認しました。
これはもちろん褒められた時にも適用します。
同じ現象でも気分次第で捉え方が変わる人種ですので、相手の状況に応じて自分を変える、なんてことをしてあげる必要はありません。
気分屋の上司が怖くて、あるいは嫌いすぎてコミュニケーションを取れず、仕事に弊害が出ている方は一度試してみてください。
ちなみに私は今現在、怒られている時の感覚が、「新幹線が通過するときにホームで受ける風」と近いものになっています。
怒られるときはなるべく大勢の前で
1対1の状況を作ることを許してしまうと、相手は強者なので増長してしまいます。
なるべくなら第三者の目があるところで、広いところで怒られるようにしましょう。
そうすることで理不尽で責められている自分に対する同情が集まって、上司に対する不信が募ります。他部門の人が見ているような環境だと尚良いです。
※この点はひろゆきさんの著書でも同じような記載がありました。心の持ち方について大変参考になります。
②被害者が複数人いる場合:ゲーム化
被害者が複数人いて、気分屋の上司という悩みを共有出来ている時は、その人たちで集まってゲームをしましょう。やり方は色々ありますが、私は以下の二つを提案します。
②-1:「上司に罵倒されたポイント」を貯めて飲み会
怒られたことや罵倒されたことなどをそのチームで共有しましょう。
そしてみんなで何回分かが貯まったら飲みに行くなりして、短時間で発散しましょう。
「飲み会で他人の悪口や不平不満を募らせても生産性がなく無駄だ」と言う声も聞こえてきそうではありますが、自分たちの精神や肉体を守るためなので、仲間内でぱっとネタとして消費しましょう。
あまり長時間ではなく、短時間で濃く愚痴って(笑)、その後は他の楽しい話をすれば問題ないと思います。
②-2:「気分屋エピソード選手権」
これは、具体的にどのようなセリフ、態度で、どれぐらい気分屋に振り回されたかを争う競技です。
例えば「仕事のことで相談したら舌打ちされた」、「机をどんどん叩きながら説教を食らった」など、エピソードをその場で共有、あるいは飲み会などの場で発表していきます。
こうすることで、不思議と今までにないパターンの悪態に「キター!!」という前向きな感情を抱くことが出来ます。
ちなみに私史上最高の悪口は「お前ら俺の奴隷みたいなもんなんだから」です。
口調はそれほど強くもないですが、「奴隷」というのは中々のパワーワードですよね。
まとめ
気分屋の上司と言うのは一定数存在します。
むしろ一般社会における割合よりも高いのではないかと思うぐらいです。
繰り返しになりますが、「他人を変えることは出来ない」と思っていた方が楽です。
自分を変えて困難をやり過ごすだけでなく、むしろちょっと楽しい時間にする、ぐらいのつもりで。
貴方に否がないことはみんな分かっていますので、言わせておきましょう。
※最後に、もちろん過度な罵倒が継続する場合については、やり取りを記録するなどしてしかるべき部署へ駆け込むことを推奨します。耐えること、やり過ごすことが「いい振る舞い」で、逃げること、戦うことが「悪い振る舞い」だということは決してありません。
この記事を読んだ方のストレスが少しでも和らげば幸いです。