研究者としての人生に行き詰まりを感じたら

みなさんこんにちは。こてつです。

私は企業勤めの研究者(生物系)で、最近はプロジェクトマネジメントみたいな仕事もするようになっています。

今のところ仕事に関する悩みは減りましたが、かつては完全に研究者としての自分に嫌気がさしていました。

これまでにも様々なストレス解消方法を試してきましたが、今回は何故か突然「英語ができるようになれば人生変わるかも」とお花畑感の強い思い込みが発生してしました。

しかし、なぜかこれが上手くハマり、現在はTOEIC950、英検1級、VERSANT61点などを取得するぐらいに英語力を向上させることができました。

こてつの実験手帖

みなさんこんにちは。こてつです。 2年ほ […]…

私の場合はストレス解消、現実逃避の意味合いが強かった英語学習ですが、実際に英語力が上がったことで仕事の面でも好転したことが多く、「これだったら研究者として伸び悩んでる人は全員英語の勉強したらいいのでは?」と思うようになり、この記事をまとめることにしました。

とりあえず英語を勉強してみよう!!

研究者としての自分のパフォーマンスに不満や不安がある場合、とにかくだまされたと思って一度英語学習に時間を割いてみることを強くお勧めします。

以下に示すメリット(想定外のものも含む)が得られると思えば十分に時間やお金を費やす価値はあると思うからです。

今後キャリアに迷った時、その結果どのような決断をすることになったとしても間違いなく生きてくるスキルになります。

「たかが英語だけでそんなに変わるかな」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、これらはいずれも私の実体験を元にしていると付け加えさせていただきます。

メリット①研究者としての業務効率が向上する

研究者は、日々論文と向き合い国内外の競合、共同研究者の進捗をフォローしています。その論文は当然英語。また、今や社内のプレゼンやレポートの一部が英語になっている組織も増えてきています。

英語力が向上すれば、これらの論文からの情報収集やレポート、プレゼン作成の質、量(速度)ともに当然向上します。これまでと同じレベルの作業であれば、英語力の向上により所要時間の削減が期待されるので、業務時間を短縮することにも繋がります。

メリット②中年以降のキャリア形成に役に立つ

研究者として伸び悩んでいるとはいえ、そうでないキャリアの方からすればあなたはとある分野の専門家であることには間違いありません。

そこにビジネスレベルの英語を加えることができれば、もし近い将来に研究職とは異なる道を望んだとしても生きていける可能性が高くなるでしょう。

メリット③これまでとは異なる軸で「一目置かれる」可能性がある

一部の例外はあれど、それなりの期間勤めている組織における研究者としての評価は、概ねそこでのポジションに反映されています。

10年勤める係長より、7年勤める課長(役職は一般企業に当てはめた時のイメージ)の方が評価が高いであろうことは間違いありません。

自分の発言の「信頼度(重みをもって受け取ってもらえるか)」は「何を言ったか」×「誰が言ったか」なので、評価の低い人の意見は、たとえそれがいいことを言っていたとしても必然的に通りにくくなる傾向があります。

この階級の差を取っ払ってくれる可能性があるものの一つが「英語ができる人」といういいレッテルです。

具体的には、10年勤める係長が英語力を高めてTOEIC900点、英検1級だとすると何が起こるか。

周りからの見る目が変わります。

別に英語の資格を取っただけでは階級が上がるわけでも給料が上がるわけでもありません。ただ何となく「一目置かれる」存在となり、これまでよりも少し真面目に話を聞いてもらえるようになります。

英語の会議であれば(周りが大したことないので)無双できます。

メリット④学習を継続することで得られる自信が自分を変える

英語はもちろん一朝一夕で身につくわけではありません。しかし、恐らくこれまでの研究活動を通してそれなりに英語に取り組んできた皆さんなら、努力の仕方を思い出しさえすれば変化は半年も経たないうちに訪れることでしょう。

英語力の向上を自覚した時。

さらにはその英語力を職場で発揮できたり、それによって周りに認知されるようになったとき。

恐らくあなたは、その職場や組織内でより自信のある自分に出会えているのではないでしょうか。

気づけば本来伸び悩みを感じていたはずの研究者としてのパフォーマンスにも光が差し込む、ということすらあるかもしれません。

英語学習の目標は「TOEIC、英検」を軸に設定したい

「英語を学ぶメリットはわかった。でもどう進めたらいいのか?」

と思った方も多いかもしれません。ここでは目標設定について説明します。

英語学習に取り組むスタンスは人それぞれ。「もうテストのための勉強は嫌だ」と思う方も少なくないでしょう。

ここは意見が分かれるところですが、もし現時点で英検1級を取得するようなレベルの方でない限りは、まずは「TOEIC」「英検」などのスコア、合否を定期的に判断しながら学習を進めていくことをお勧めしたいです。

理由①学習の到達度を可視化、定量化できる

英語学習に限らないことですが、目標は可視化できて、さらには定量的なものであることが望ましいです。

ここで「英語ペラペラ」や「自分に自信が持てるぐらいのレベル」を目標にしてしまうと、数か月前と比べてどれぐらい英語力が変化したか分かりません。

「目標を立てて、現在地を把握し、その差を詰める」

基本的にはその積み重ねなので、何かしら客観的なテストで実力を評価する必要があると思います。

理由②周りにアピールできる

巷に蔓延るTOEIC批判、、、知ってます。

「英検なんて海外で通用しないよ?TOEFLじゃないの?」、、、言いたいことはわかります。

ただ、どれだけ一部の人から批判されようと、一般的な日本のサラリーマンの世界ではTOEICのハイスコアはやっぱり「英語ができる人」だという印象を与えるには効果抜群です。TOEIC L/R ではスピーキング力を測れないけど、それでも大丈夫。

英検も同様で、準一級や一級はやっぱり一目置かれます。こちらは4技能ある点も違いますね。

多くの社会人はTOEICの受験経験はあるけど英検の上位級を受けたことはない人が多いので、英検の場合どちらかといえば「それに向けて取り組んだことがある人」からの尊敬の眼差しを受けることが多いかもしれません。

注意点:資格取得? or 素の英語力?

英語力向上を資格試験を通じてモニターする手法は効果的だと確信していますが、私の場合はやはり「素の英語力」を向上させることを目標としてきました。

ですので、過去問や対策問題集など個別の試験の対策としての勉強は試験が近くなってから(1か月前~1週間前)のみ行うようにしています。
※単語帳(金フレや英検のパス単)は直前だと間に合わないので普段の学習に取り入れましたが。。。

例えばTOEICの対策であれば、それに特化した教材が充実しているのでそこから選べば間違いないでしょう。それは当然に効果的だと思う一方で、それに特化した勉強は行き過ぎると真の目的から考えると意味をなさなくなることもあると思っています。

特にTOEIC対策をせずに800点を取得できる方と、直前までTOEICの模試や公式問題集で形式に慣れた800点では、前者の方が素の英語力は高いでしょう。

もちろん、TOEICスコアそのものが重要な場合もあると思うので、何が何でもスコアを上げたい、という勉強方針も決して否定できるものではありませんので、この辺りは勉強を始めてからでも構わないので、常に考えるべきところではないかと思います。

もし「素の英語力が大事、だけど資格取得を目標にしないと勉強が続かない」という方は、自分が思うより少し上の目標を設定すればいいと思います。

例えば、現在TOEICが700点台とすると次の目標は800点ですが、900点取得を意識した勉強を800点を取得する前から始めてしまう。

英検2級を取得しているなら、英検1級を目指し、その通過点として準一級を受験する、といった形で、最短ルートにはなりませんが一つの学習計画としてはありだと思います。

まとめ:目指せTOEIC900点、英検準一級

研究者としてある程度英語には触れているけど、イマイチそのキャリアに不安を持っている方はとりあえず英語を勉強してみればいいと思っています。

英語学習を通じてハイレベルで通用する英語力を身に着けることができれば良し。

さらにそれを生かして新たなキャリアを形成したいと前向きに動けるようになればそれも良し。

英語学習の過程で洋画にハマる、洋楽にハマる、海外Youtuberにハマる、などで趣味が充実するのであればそれもなお良し。

研究職と英語学習は親和性の極めて高い自己研鑽なので、特にこれまで勉強してこなかった方はこの記事をきっかけにTOEIC900点、英検準一級あたりを目指してみませんか?

参考になれば幸いです。