会議で「そもそも」の質問が出来る人

Kotetsu
Kotetsu
会議で「そもそも」レベルの質問してくる人。
話の腰折るなよと思いつつ、鋭い指摘であることも多い。
なぜその視点で物事を捉えられるの?

今回はこのような疑問に対してお答えします。

「そもそも」の質問は鋭いことが多い

例えば職場の会議で、何か解決しなければいけない課題があって、その対策としてとある提案に対してそのメリットデメリット、実施可能性などを話し合っているとき。

「というかそもそも、この課題の解決ってこのアプローチであってますかね?」みたいな質問をしてくる人、いませんか?具体的な提案に対してではなく、話し合いの前提に疑問を投げかけるような人。

「いやいや、今になってそこかよ。今もう具体案の検討に入ってるんだから話蒸し返すなよ」と思うこともある一方で「確かに、そういわれてみれば少し考えを改めるべきかも」と思わされることも多くて、なかなか歯がゆい思いをします。

その歯がゆさは、「そこに気づけなかった自分」がいたことの悔しさ。よく考えればそこが問題なのに思い至らなかった自分への不甲斐なさ、も含まれます。

この記事では、そういう疑問を持つにはどうすればいいか、具体的な考え方を提案します。

「そもそも」の質問が出来る人=問題解決に向き合っている人

私は、「そもそも」の質問が出来る人は、主体的にその課題の解決のために取り組むことが出来ている人だと思っています。

その会議では具体的な提案に対して話し合っているとしても、その議論の前段階「その具体的な案を検討する妥当性」に関して考えている人が「そもそも」の質問をするんだと思います。

実際、多くの職場の会議ではその「前段階」の議論が不十分か、そもそもなされていないことが殆どです。「こういう問題を解決したい。そのためにこんな案があるのだがどうだろう?」と、課題に対していきなり具体的な対策案が出されて話し合いに移るパターンが多い。

上からの技術提案がなされたりするともう最悪で、その技術を導入する前提で話し合いを進めなければいけなくなります。その結果として、チーム内の議論では「そもそもその技術どうなんですかね」的な質問はタブーとなってしまいます。

そしてその後、他のチームの人を交えた議論で「そもそもその技術がいいんですか?」的な質問をされて答えに窮するパターンに陥ります。「上からやれって言われたのでやるのです」と答えるハートの強さがあれば大丈夫だと思うのですが、、、

できることなら「そもそも」の質問ができる側になりたいものです。

「そもそも」の疑問を抱けるようになるには

「そもそも」の疑問を抱けるようになる方法は、その解決したい課題や問題の「どこが問題なのか?」を考えることだと思います

これは、問題解決の最初のステップ、「Where」を考えることです。

例えば、「売り上げが落ちている。テレビCMを新たに作ろう。では誰を起用する?」という企画会議があったとします。

その時に「うーん、認知度や幅広い層からの好感度から考えるとやっぱり橋本環奈かな?」と考えるのではなく、「売り上げが落ちているというけど、それは具体的にどの層の売り上げが落ちているのか?どの商品の売り上げが落ちているのか?」と「問題はどこにあるのか?」を考えることで「そもそもテレビCMがいいんですかね?」という疑問を持つことが出来るようになります。

先ほどの上からの技術提案でも「それだと○○の面にはアプローチできないですが、それでもこの技術がいいんですかね?」と「問題のどこにアプローチできるか、あるいはできないか」を指摘すると、提案そのものを無下にすることなく議論を前段階で深めることが出来ていたのでは?と思っています。

まとめ:問題はどこにあるのか?を考える

まとめ

「そもそも」の観点を持つために、「問題はどこにあるのか?」を考えるクセをつけましょう。

そうすれば「今こういう問題がある、ひいてはこんなアイデアがあるんだがどうだろう?」という議論(これ本当に多い!)に対して「ちょっと待って!」といえるようになると思います。

参考になれば幸いです。