<TOEIC、英検対策>英語リスニング力向上のためにやったこと

みなさんこんにちは。こてつです。

「英語学習を続けているけどリスニングに自信がない」

「TOEICのスコアを上げたいけどリスニングが伸びない」

この記事では、こんな悩みを持つ方の参考になればと、私の考えるリスニング対策についてまとめたいと思います。

この対策がハマる可能性のある方は、TOEICスコアが600~700点台で、リスニング400を超えることが次の課題、と考えている学習者の方。勿論そうでない方にも参考となる内容になっています。

私自身、今ではTOEICではリスニング満点、英検1級も取っていますが、学生時代に初めてTOEICを受けた時にはちゃんとリスニング300点そこそこでした。国内での独学のみでそこからレベルアップできた経験があるので、私の取り組みも誰かの役に立つのではないかと思いました。

これまでいろいろな方法を試してみたけどイマイチ成果を得られていない、という方はぜひ見てみてください。

リスニング対策①:聴き取れない理由は読解力不足?

分かりやすく、TOEICのスコアアップが目標だということにします。

シンプルに「どうして聴き取れないのか」をより具体的に突き詰める作業はその後の対策を講じるためにも必要不可欠です。

自分は「英語の音が聴き取れていない」のか「英文を早く理解できていない」のか、まずはそれを見極めましょう。

見極める方法:スクリプトを読んでみる

まずはスクリプト付きの音声を用意しましょう。長すぎても扱いづらいので、TOEICだとPart3や4形式の問題がいいかも。公式問題集でも、精選問題集でも。スクリプトは問題集の解答部分に記載されていることがほとんどです。そしてその文章を読んでみましょう。音読でなくても大丈夫です。

その時、返り読みをせずに意味を前から取ることができますか?(返り読み:日本語として自然な語順になるように英語の内容を後ろ⇒前と戻って訳をする、みたいな読み方。)

問題なく内容を把握できるという方、スピードはともかくとりあえずOKです

内容を把握できない方、、、それでリスニングできるわけないですよね?

スクリプトが目の前にあって、自分のペースで読めるのに意味が分からない文章を、他人が他人のペースで読み上げて意味を取れるわけがありません。ここが最初の分かれ目です。英語はなるべく英語のまま、前から前から、リスニングだと聴いた語順で理解できないといけません。

返り読みしちゃう人⇒簡単な文章を多読しましょう!

リスニングの大敵、返り読み。これを克服するにはたくさんの文章を読んで前から意味を取る訓練をするのがいいと思います。多読です。

「リスニングの訓練で読むのか?」と思う方もいると思いますが、恐らく急がば回れで地味に効いてきます。聴く訓練を全くやらずにこれだけをやれ、というわけではないのですが、この多読も普段の勉強に加えて取り組んでみてほしいです。

そして「簡単な文章」とは具体的にどのような教材がいいか。これについてはある程度量をこなすのが大事だと思うので、ラダーシリーズなどがとてもおススメです。

ラダーシリーズのレベル1なら、英検4級とかそれぐらいの語彙レベルで書かれたものが多いので、語彙レベルが原因で難しく感じることは全くありません。

ただそれでも意味を取りにくいと思うことがあるとすれば、文章が長くて全体の意味を掴みづらかったり、文章ごとの意味を理解しようとすることに固執するあまり全体の流れを追えなくなってしまう、などの理由が考えられます。

物語であれば情景や動作の描写で修飾が多かったり、句動詞が多く用いられる印象を持っています。また伝記などでは因果や前後関係を示すための接続詞を含む説明調の文章が多くなるので、いずれも慣れないと最初はあまり捗らないかもしれません。読みながら逐一和訳せずに情景が浮かべばしめたもの。それが俗にいう「英語脳」というやつです。

最初は思うようにページをめくれず辛いかもですが、ぜひ頑張って継続していただきたいです。

※私もまずはレベル1の「美女と野獣」から取り組みました。

同じレベルでもいろんなジャンルの本があるので、好みに合わせて読みたいと思える本を選ぶのがいいと思います。

返り読みはしなかった人⇒速度も意識しましょう!

先ほどスクリプトを確認したときに帰り読みはしなかったという方も、読む速度には注意してみてください。

リスニング問題は当然ながら自分の理想とするペースで読まれるわけではありません。TOEICだと160~180 wpm (words per minute) ぐらいの速さで読まれるとされていて、それより理解するための速度が遅いと当然置いていかれます。

音声を流しながら英文を目で追って、スピード感を確認してみるのもいいかもしれません。

リスニング対策②:とにかく音読、シャドウイング

対策①を終えた皆さんは、「聞こえさえすれば理解できる」状態かと思います。

そうなればやるべきことは一つ、手を変え品を変えとにかく音読です。

手を変え品を変えるのは、異なる効果を期待するというのもありますが、私の場合は飽きないようにという意味合いも強いです。

こてつ流?音読の進め方

私は一つの文章について以下のような流れで取り組んでいました。

  1. スクリプトを見て、音声を聞く。ぶつぶつと音読する(速度は追いつけなくてOK)。
  2. スクリプトを見て、音声から少し遅れて音読。抑揚を意識したり、細かい発音も可能な限り意識する。
  3. スクリプトを見て、音声に重ねて音読。強弱や抑揚も完コピを目指す。情景を思い浮かべる。
  4. 移動中などはとにかくシャドウイング。自分が発しているんだという気持ちで。情景を思い浮かべる。

TOEICの問題だと1つの文章が30~40秒だと思うので、オートリピートにしてとにかく繰り返します。各工程を達成できるまで繰り返すので、5回や10回じゃ効かないでしょう。

③を達成するまでに30分は優に超えると思います。これを1日1文章、通勤時など移動中はとにかくシャドウイング。慣れてきたら1.2倍速などで負荷をかけるのも良き。

とにかく量をこなすことが大事だと思います。うまい方法、効率的に伸びる方法はあるのかもしれないけど、音読やシャドウイングは嘘をつきません。だまされたと思って、これを1試験分、23文章取り組んでほしいです。たぶん変わってるから。

※こてつ流とは書きましたが、たぶん誰でも思いつく内容だと思います。この工程が誰かの丸パクリではないだけで、多くの英語系Youtuberさんたちから参考情報を得ています。

まとめ

リスニング力(TOEICを想定)を上げるための対策を改めて以下にまとめます。

  • スクリプトを返り読みしてしまう⇒簡単な英文を多読して返り読み撲滅
  • スクリプトは前から読める⇒とにかく音読、シャドウイング
  • 上手いやり方はない、とにかく量をこなす

私はかつて、TOEIC900点やリスニング満点は帰国子女が取る点数だと思っていました。自分のような純ジャパの学習者が目指せるものではないと。

ですがSNSなどで情報を得るにつれて、自分でも目指せるかもと思うようになり、国内でゴリゴリの努力を重ねることで到達することができました。

もちろんスコアが上がっただけでなく、会議の場で聞き取れることも増えましたし、実際の英語力の向上を実感することもできています。

TOEIC900点取りました!って周りに言えるとカッコよくないですか?ぜひ一緒に頑張りましょう。

参考になれば幸いです。