「後悔先に立たず」の考え方は訓練で身につける

  • 何故いつも自分は仕事に取り掛かるのが遅いのか
  • なぜもっと早く気付かなかったんだろう
  • 過去の自分を責めてしまう

仕事やプライベートに関わらず、このような思いを抱いたことのある方は多いのではないでしょうか。

計画していたようには事が運ばず、楽観的な予定を立てていた自分を責めたり。

あるいは思いついたときに動いていれば今頃いい思いをしていたはずなのに、と過去の決断を悔いたり。

何度も同じような思いをするのですが、その時だけ大きく後悔を感じて、でも繰り返す。

中々改善されません。

後悔先に立たず、の考え方

後悔

自分を不必要に責めない

私は、例え上記のような状況に陥ったとしても、自分を責めるようなことは殆どありません。ここについては「『○○しておけばよかった』とは考えない」ことを大切にしており、事実それによってストレスをだいぶ軽減できているのではないかと思っています。

丁度今日も、同じような状況に遭遇してしまいました(反省はする)。

以前より課題となっていたとある大きな仕事に集中して取り組む日でした。難しい、というよりはとにかく多くてとっつきにくい、という種類のものです。

他の細々した仕事に追われていたため、中々時間が取れず。

数週間前から「やらなきゃなー」と思い始めて、ようやく今日、締め切りの一週間前になって取り組むことが出来ました。

そこで悲劇は起きました。

取り組んでみて初めて分かる仕事の全体像

今日よりももっと前の段階から、もちろんこの仕事の存在は意識していました。

以前に経験したことのある方から話を聞いて、凡その時間の見積もりを立てていました。

「たぶん本気でやれば二日で終わる。」

これが私の見立てでした。

そして今日、ようやく時間が取れたのでこの仕事に取り掛かることにしたのです。

始めてみたら、予想以上に時間がかかることが判明【回想】

※ぼんやりとしか描写できないので、みなさんそれぞれの雰囲気の近い業務に落とし込んでください。

※以下は全て私の独り言、あるいは心の声です。

「まずは全体像の把握から取り掛かろう。確認すべき箇所は全部で、、、これだけか。

 うーん、結構多いな。

 そして次は行程を分解しよう。そしてやるべきタスクを洗い出して、、、

 あれあれ?ホンマに結構多いな、予想の倍以上あるぞこれ。

 本気出して二日とか無理じゃね?4日かかるやん。

 あー1週間前に始めておいてよかった。

 (束になってまとめられたデータを見返すイメージ)・・・

 ん?ここの部分どうなってるの?

 ありゃ、ここって自分が触る前に○○さんに話通さないと進まなくないか?

 ○○さんしばらく在宅勤務続きだな、Teamsいけるかな。

 むむ、何とか○○さんの予定は抑えたぞ。でもこれだと来週まで動き出せない・・・。

 今できることは何かないかな?

 とりあえず、これが終わってからやろうと思ってた会議資料の作成を先に済ませよ。

 (会議資料の確認と修正・・・)

 おいおい、ちょっと待て。このデータ品質まずくないか?

 これこのまま発表するのはあかんやろな。

 代わりになる試験結果あるかな・・・?

 (しばらく過去のデータを漁る)

 ない、どうしよ・・・。

 (しばらく過去のデータを漁る) 

 ないかな、ないかな、、、、あかん、諦めた。

 今日自分で決められるわけじゃないからな。

 とりあえず自分なりの対応策を考えて、上司にこれで行けるか確認のメール入れとこ。

 代替案としてこっちの筋で行けると楽なんだけどな。

 あ、もうこんな時間(22時)、早く帰らないと。疲れたな。。。」

と、まぁこんな感じでてんやわんやな1日でした。

「もっと早くからやっていれば」とは思いたくない

早く

こういう時によく陥るのが、「何でもっと早く取り掛かっておかなかったんだ」と自分を責めてしまうこと。

私は、そうやって結果だけ見て後から追及するようなことは好きではありません。自分ですることも嫌いだし、それを周りに指摘されることもいい気分ではありません。

それよりは、過去の「それに気づかなかった自分」を認めるようにしています。その時の自分を思い出して、「あの時に気づく術はあったかな?」と振り返るようにしています。

そうすると、「意外とあそこにサインが出てたかも」や、「いやこれは無理だわ。でもここまでになるのに気づかないなら、もっと手前で気づけるようになんか仕組みを改善しないといけないな」など、「原因の追求と次への対策」を極めて冷静に考えられるようになります。

「どうしてもっと早く取り組んでおかなかったんだ」と人の行動を責める人は、原因を人に求めます。上司がこのタイプだとキツイ。そしてその振り返りや対策は性悪説に基づいた人を縛り付ける方向の対応策にとどまることが多いです(ヒヤリハットが起きた後に増えるチェックシートのような)。

今回であれば、「これまでにも○○さんとデータについて話すことがあったのだから、これからは積極的にこの業務に関する話題を出すようにしよう」とか、「採用するデータの内容は事前に決まっているのだから、先に品質管理のことを誰かにリマインドしておこう」とか。

そして何より、2日で行けると思ってたけど1週間前に取り組み始めた自分を褒めることが重要です。

「うげ、これ4日以上かかるやん。1週間前に取り掛かるなんてナイス判断。よかったよかった。」と自分を肯定するようにしています。

まとめ:訓練次第で出来る「過去を責めないこと」

冷静

過去の自分を責めても、何も生まれません。

もちろん他人の過去もそうです。過去を責めてもいいことは一つもないと思います。

「○○をしなかったね」という指摘は大事です。ただ、それを責めるのではなく、あくまで客観的に原因を探ろうとすべきです。

私はもちろん、「予想以上に大変なことが、今わかってよかったー!!」と全力で前向きに考えます。いつの頃からかそのように考える、捉えることを意識するようになり、今ではポジティブに捉えることが先に出ます。

最初は難しいですが、頑張って身につけていってください。