自己研鑽では自分を追い込むことはできない

ここ最近、業務報告書の作成に追われています。

何だか軽い響きですが、数年間のチームの研究内容をまとめた内容であり、提出先は社外となるため質の悪いものを上げるわけにもいきません。この報告書の出来によって、今後の予算に大きく影響するという何とも重要な業務。

一応PJリーダーであるため、方々に対応をお願いしながら自分がメインとなって作成を進めていくという感じになっています。

この報告書の作成にあたって感じたことを記録しておきます。

追い込まれたときの自分のパフォーマンスに驚きを隠せない

ここ数日、自分の仕事に対する集中力に驚いています。はっきり言って自分がこんなに能力があるとは思ってもいませんでした。

それぐらい頭が冴えて長時間集中を保ったまま仕事に取り組めています。

いつもなら1本読むだけで嫌になる研究論文を、1日で10本以上読むこともあります。おかげでここ数日間のうちに過去数年分を超える知識の蓄積があったと感じています。

これまでも度々仕事上で追い込まれることはあったのですが、今回は過去最高レベルで昂っています。スマホはたまに触りますが、Twitterに逃げたりYoutubeに逃げたりすることもなく、上手くスキマ時間での確認に留めることが出来ています。

ただ一方で、当然こう思います。

「もっと普段から頑張れよ、自分」と。

いざとなれば頑張れる自分がいるのだから、普段からもうちょっと頑張っていたらもっと職場での評価も上がると思うのです。昇進だってできているかもしれません。

しかし普段の自分はどうも頑張り切れない。詰めが甘い。仕事が遅い。

今回露になった自分のポテンシャルからするに、もうちょっとやれるはずなので何とか自分を奮い立たせたい、と思うようになりました。

パフォーマンスを上げるためには、追い込むしかない

シンプルに、今回のような状況を定期的に作り出すことが出来れば自分は頑張るはずです。

今回のような状況とはつまるところ、「自分が中心となって物事を進めており、さらにそこには多くの方が巻き込まれており、逃げ出すことのできない状況」だと理解しました。

加えて、この状況のゴールには何らかのアウトプットが必要となります。今回であれば報告書の作成であり、プレゼン資料の準備がそれに該当します。

しかし、僕は強いサボりグセがあるからか、このような状況を自ら作り出そうとしても必ずしもうまくいかないことを過去に学んでいます。

実は僕は一年ほど前、インプットの効率化を図るため、発表をゴールとしてセミナーを企画したことがありました。まさに今回のような状況を作り、自分を追い込んだわけです。その時は部署の先輩後輩に声を掛け、一応それなりに集客することが出来たのですが、発表への準備は結局集中して取り組めず。消化不良のまま当日を迎えてしまい、結果として何とも微妙な収穫の会となってしまいました。

振り返るに、その時の敗因は追い込み不足。要するに自らが企画しただけでは追い込みが足りず、自分を騙しきれなかったのです。「追い込む=アウトプット」とするだけでは不十分でした。

結局「自己研鑽」ではダメなんだ

以前自分で企画したセミナーと、今回の報告書作成における違いを考えてみました。

セミナーはあくまで自己研鑽を目的とした取り組みであり、やってもやらなくてもいい。誰に強制されたものでもありませんから会自体も業務時間外(終業後)に開催することにしました。仕事ではないので、本来の業務を終えた後の時間で発表の準備を進めることになりました。もちろん上司からの評価もありません。

企画の目的としては、「セミナーの準備を通して知識を深め、また当日の議論によって今後の業務に役立つ知見を得る」ことだったのですが、あくまで自主的なものであり仕事ではありません。

一方で今回の報告書はバリバリの業務です。完了しなければチームの成果、個人の成果に直結します。もちろん評価されますし、やらざるを得ない状況です。

結論:新たな仕事に手を挙げよう

自己研鑽として取り組んでも、自分を追い込むことにはならない。となれば方法は仕事として自分に負荷をかけるしかありません。自己研鑽はぬるい。業務を増やして自分を追い込む。これを真面目にやっていこうと思います。

これまで僕は、自分のメインの仕事というものがあればそれに全力で取り組むという体で、他の仕事にはそれなりな貢献ができれば十分だと考える節がありました。他の仕事に時間や手間を費やして、いわゆる本業に支障が出てはいけないと思っていましたし、そう教育を受けて来てもいたからです。

しかし、これからは自分の仕事の幅を広げる意味でも、積極的に毛色の違う仕事を引き受けるようにしていきたいと思いました。本業に追われている中他の同じぐらい重要なプロジェクトやワークショップに積極的に参加する。そして勉強していく中で自分を高めていく。

まだまだ伸びるかもしれない、と思った自分の気持ちを大切にして、もうひと頑張りしてみようと思います。