- 自分の所属するチームのリーダー、よく仕事を休んでいる
- チームリーダーを任されているけど、突然の休みがどうしても避けられない
このような悩みにお答えしたいと思います。
リーダーとして組織の先頭に立つ以上、出来れば常に現場に立ってチームを鼓舞し、自ら率先垂範して業務に取り組む姿を見せることが大事であることは疑いようがありません。
しかし一方で、近年は様々な働き方が検討されていく中でコロナ禍も重なり、いつも姿を見せていることが叶わず、背中で引っ張っていくことができないリーダーが増えてしまっています。
そうでなくとも、共働き世帯が増加している現代社会においては、子どもの急な発熱や病気、けがなどで仕事を中断しなければならないような事態に陥ることも多くなっています。
このような背景があるので、不規則に、かつ急に仕事を休んでしまうリーダー、というのはこれまでも、これからも一定数存在すると考えていて間違いないでしょう。
この記事では、「休みがちなリーダー」が気を付けるべきことをまとめたいと思います。
休みがちなリーダーが気をつけるべき3つのこと
貴方自身が休みがちなリーダーであった場合、以下の三点を確実に押さえておきましょう。
- 「突然休むことがある」ことを周知しておく
- 仕事の予定は前もって計画、トラブル対処をパターン化する
- 余裕があるときにはギブしまくる
順に説明します。
1、「突然休むことがある」ことを周知しておく
例えば子供の病気に関連して休む時など、続く時は連続して何日も休んでしまう場合があります。かと思えば何か月も何もなく、平和に出勤し続けられるときもある。
このように不規則である場合、例え今何もなくてもその要因があるなら「子供の関係で突然休むことがある」とチームのメンバーには伝えておくべきです。
「プライベートのことは職場に明かしたくない。でも子供のことで急に休む。有休は権利だし事情は上司に伝えてあるから大丈夫。」という考えを持ちながらリーダーをする人はほとんどいないと思いますが、それは自分勝手な考え方だと思います。
自分が休んでしまうことで影響を与えてしまう、直接仕事で関係するメンバーにはキチンと話しておいて、休んだ時の体制を確認しておきましょう。
2、仕事の予定は前もって計画、トラブル対処をパターン化する
具体的な業務内容をその日その日に部下に指示しているような仕事の進め方はすぐに改めるべきです。
遅くとも前日までに、あるいは前の週の金曜日に全体の流れを確認し、具体化できるところは済ませておくべきです。
そのため、リーダーは毎週水、木曜日には翌週の動きを考える時間を設けたいところです。
そして、不在時にトラブルが生じたときの対処法についてはある程度パターン化しておくことをおススメします。
現場で判断し後でメールで対応について報告を入れておく、休暇中であっても急ぎリーダーに電話する、職場にいる管理職に伝えて判断を仰ぐ、などが考えられます。
このように打ち手は様々ですが、「こういう時はこう」とトラブル対処について術を確立させておけると、「リーダーがいないから新しいことに取り組めない」とチームの動きが制限される確率が低下することが期待されます。
3、余裕があるときにはギブしまくる
休む必要がなく、順調に出社できる時期には、積極的に周りにギブをしておくといざ休んでしまったときに楽になります。
多くの場合、よく休む人は一方的に周りに助けてもらう人となり、休まない人は周りをフォローしてばかりの人になってしまいがちです。
これはある意味仕方のないところですが、このような不公平感は長期的に見てチームにとってマイナスだと思います。そして、フォローしてばかりの人にとっては見返りのないフォローは不満の原因となります。
「何故私ばかりがあの人のフォローをしなければならないのか」という不満は一度生まれてしまったら中々消えないものです。
どこで爆発するかはその人によりますが、溜まり溜まって数年後に大爆発したというケースも知っています。そしてそのように不満が蓄積する一番の原因は、フォローする/されるの関係が一方向のままであることだと思っています。
ですので、フォローされる必要のない状況では積極的にフォローする、ギブする側に回りましょう。
貴方が常にフォローされる側だという場合、普段の感謝を込めて出社が多い日には他の人の仕事を手伝ってみましょう(打診するだけでもOK)。
チーム内の雑用を積極的に引き受けてみるなど、周りに見える形で対応することが効率的かもしれません。「あの人のフォローをすることが多いけど、ちゃんと周りのサポートに回ることもある人だ」と思ってもらえるようにしましょう。
さらに、お願いする側の心境にも変化が生まれます。不測の事態に際して必要以上に申し訳なく思う気持ちがなくなったり、あるいは軽くなります。
まとめ
仕事は一人ではできません。
常にだれかの協力やサポートがあって仕事をしているということを忘れてはいけないのは当然のことです。
加えて、協力してもらったことが有難かったのであれば、「ありがとう」の言葉に加えて実際に誰かの役に立ってみればいいかもしれません。
「こいつのためには協力してやるか、しょうがないな」と思ってもらえればしめたものですが、そこまでいかなくとも応援はしてもらえる環境を自ら作れるように努力しましょう。
参考になれば幸いです。