第2種電気工事士筆記試験を2週間の独学で突破した対策法

・第二種電気工事士を受験したいけど、独学で大丈夫?
・独学で効果的な勉強方法が知りたい
・試験対策に費やせる時間が限られてます。何か効率的な勉強方法が知りたい。
Kotetsu
Kotetsu
僕はDIYのために資格を取得しました。
電気工事士としての知識や現場経験ゼロの素人ですが、2週間の独学で合格することができました。

私は築古物件の大家さんをやっている関係で、第二種電気工事士の資格を取得しました。

コンセントプレートの交換ぐらい自分でできるようになりたかったし、DIY力を高めて楽しく大家さんをやりたいと思っていて、できることから少しずつ行動している感じです。

私は2018年度の後期試験を受験しました。

受験に際しての準備なのですが、私の場合、未経験者にも拘らず諸事情により中々本腰を入れた対策が出来ず、勉強時間は筆記試験2週間実技試験2週間でした。準備には参考書1冊問題集(1問1答)1冊を購入し、実技も含めて全て独学で取り組みました。

例え短い時間であっても、要点を絞って集中してやれば独学で学科試験の合格は可能です。

今回は、学科試験前の2週間でどんな勉強をしたか、そして残り1週間を切った段階から対策を始めても有効な、得点に結びつく最後の足掻き(失礼)についても取り上げます。

参考になれば幸いです。

独学での第二種電気工事士筆記試験対策

第二種電気工事士

私は、2週間の対策でゼロから学科試験の合格を勝ち取りました。

実際に私が取り組んだ方法をそのまま記載します。

大切なことは、得点を狙うところと捨てる所をきっぱり分けて、狙うところに全精力を注ぎこむことです。

前半戦:筆記試験2週間前~の1週間で何をしたか

① テキストを読む(家で)

「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(当時は川崎宗則選手が表紙に描かれているテキストでした)」を買って、頭からサーっと2~3週目を通しました。

これは主に家で行っていましたが、眠くなるのでほどほどに済ませてました。

基礎知識を叩き込むのに重要なステップかと思って実施しましたが、ただ読むだけは苦痛で、「この期間に頭に叩き込むぞ!」というような熱い思いを抱くことが出来ませんでした。

学習効果としては薄かったのかも知れませんが、以下に述べる一問一答での暗記の役には立ったのかなと思っています。

なお、テキストの本文内に各科目の配点が載っているので、それを参考に集中して勉強する項目を絞り込んでいました。配点の少ない科目は完全に捨てています(後述)。

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最新版を買うと間違いないとは思いますが、第二種電気工事士試験の基礎となる理論は殆ど変化しないので、多少古めの本でも十分戦えると思います。

② 1問1答の問題集を読み込み(通勤時間)

①で読み込んでいたテキストと同じシリーズの1問1答集『「すぃ~っと合格 赤のハンディ」第2種電気工事士 筆記過去問』を購入し、ひたすら赤シートで暗記に取り組んでいました。

各項目ごとに「繰り返し出る!必須問題」という重要問題と無印の問題とに分かれているのですが、「繰り返し出る!」の方しか見ませんでした

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③ テキスト付属の小冊子で、工具の名前を覚える

第二種電気工事士の筆記試験において、外してはいけないパートがあります。

それは写真問題。

写真鑑別問題は全問正解を狙わなければいけません。

実際にそれが可能だと思ったので、満点狙いで集中して取り組みました。

後半戦:試験1週間前~で取り組んだこと

後半の追い込み

④  1問1答の問題集を読み込み(通勤時間)

前半戦の②と同じです。

ひたすら「繰り返し出る!」を読み込み全てを頭に叩き込むつもりで取り組んでいました。慣れてくると通勤1往復で1周以上読めるので、より暗記効率が上がってきます。

⑤ テキスト付属の小冊子で、工具の名前を覚える

前半戦の③と同じです。

パターンも決まっているので確実にものにしましょう。

第二種電気工事士筆記試験対策で取り組まなかったこと

時間が限られる中では「何を勉強するか」と同じぐらい「何を勉強しないか」が重要となります。第二種電気工事士の筆記試験対策の一環として、僕はテキストに記載の配点表を見て、試験対策に大きくメリハリをつけることを決断しました。

そして以下に述べるのは筆記試験前に全く勉強しなかった項目です。

「ある程度知識がある(得意科目)から他に時間を割いた」ということではありません。電気工事士として重要な知識であることは分かっているけど、戦略として捨てた項目になります。

筆記試験での配点と、得点を確実に得るために必要な勉強時間を推測し、「割に合わないな」と思った項目は優先順位を下げることが対策として鍵を握ると考えていて、以下がその項目です。

① 複線図の書き方は技能試験に間に合えばOK

現時点である程度理解しているのであれば、時間をかけて理解を深めることは有効かもしれません。

しかし僕は何の基礎知識もない状態で対策を始めており、当然複線図については一切勉強したことがありませんでした。

そんな状況で数問のために複線図の書き方を一から覚えることは非効率的だと判断し、筆記試験前には複線図の書き方を1秒も勉強しませんでした

どうせ実技で必要だから今覚えればいい、という考え方も正しいと思いますが、実技のことは実技試験前に考えて、学科でいかに効率よく点を稼ぐかを考えた上での作戦でした。

② 「重要問題」以外の1問1答は見ない

これは2週間前から通じて徹底しました。覚える範囲を広げていいことはありません。時間がないのだから、配転の高い分野を中心に、取りこぼしを少なくするために基礎の繰り返しを重視しました。

③ 計算問題は1問1答集に出てくる問題だけを解く

試験では回路全体の抵抗値を算出するなどの計算問題も出題されます。計算問題は式を覚えることが出来れば解答できるので、数値を変えながら計算練習を繰り返すことにあまり意味はないと思っています。

そもそも計算のパターンは数種類しかないですし、その基本パターンも、1問1答集の「繰り返し出る!」のところで取り上げられているので、それだけで十分賄えます。

計算問題は「1問1答集でスッと理解できるなら得点源、理解がイマイチならそのまま捨て」で問題ありません。

第二種電気工事士筆記試験、まだ間に合います!

ポジティブ

今の時点で殆ど勉強が進んでいない方、試験が近づいてスランプや緊張に苦しんでいる方などいらっしゃるかもしれません。

しかし、僕のような素人でも、配点を考えて対策する分野を集中して取り組むことで得点を積み重ねることが出来ました。たとえこれまでの対策が不十分でも、2週間、いや1週間あれば今から20点ぐらいは簡単に上げることが出来ると思います。

その際のポイントとしては、新しいことに手を出さないこと。

今まで開いたことのない参考書が手元にある場合、それはもう時間切れ。手に取らないでください。

今までやったことを深める、確認することに注力しましょう。

前の日にすることは、しっかり眠ること

前の日にはしっかり眠り、頭が十分働く状態にして試験に臨みましょう。直前の確認や詰込みをしたい場合は、前の日に軽く+当日早起きしてから行うのが言いと思います。

この直前の確認は、小冊子と1問1答だけで十分でしょう。

まとめ

まとめ

僕は試験まで時間がなかなか作れなかったが故の、やむを得ない対策法ではあったのですが、今から振り返っても効率よく勉強を進めることが出来ていたなと思っています。

もちろん全ての人に当てはまる「必勝法」の類ではありません。

ですが、今の時点で諦めモードになっている方がいたら、「複線図を1秒も勉強せずに学科試験に通ったやつがいる」、ということを知ってもらえれば頑張る気になる人もいるかなと思いました。

最後の悪足掻きの後押しになれば幸いです。Good luck!

※筆記試験を突破したら次は技能試験ですね。僕は筆記試験同様、技能試験も2週間の独学で突破しています。詳細は以下のリンクより。

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Kotetsu
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独学でもそうでなくても、合格への道はそれぞれにあります。

第二種電気工事士試験受験者のみなさまの合格を祈ります!