不動産投資初心者が済ませておくべき3つの準備

突然ですが、みなさんは最初の物件を買うまでにどのぐらい準備期間がありましたか?

私は、不動産投資初心者は物件購入前に以下の3つの準備を済ませておくべきではないかと思っています。

  1. 勉強する
  2. 自己資金を貯める
  3. 家族の理解を得る

僕自身の経験に照らして、その理由を説明したいと思います。

1、勉強する

家

これは言わずもがなだと思います。

何をするにもまずは情報を集めるところから、です。

『敵を知り、己を知れば百戦危うからず(たぶん孫氏)』

という言葉もあるように、不動産投資とはどういうものか?という全体像を把握するように努める必要があると思います。

これを怠ると、数ある投資手法のメリットだけを見て購入を進めることになりかねませんし、営業マンの謳い文句に踊らされること間違いなしです。

戸建てであろうがRCであろうが、それぞれのメリット、デメリットを理解できた上で個別案件の判断を行いたいところです。

具体的な勉強方法としては

・本を読む

・ネット(SNS、ブログなど)

・セミナー

・大家の会

・先輩大家さんの話を聴く

などが挙げられるでしょうか。

私の場合は書籍かインターネット、特にSNSが主な情報源となっています。

大家さんは結構ブログを書いていたりするので、飾りっ気のないリアルな情報が得られると思い参考にしています。実践大家コラムもその部類だと思います。

一方で、私は今のところ大家の会的なコミュニティには属していませんので、大家の会や先輩からの話を聴くことの功罪について述べることはできません。しかし、やはり直接コミュニケーションが取れるのは大きなメリットですよね。いつか参加してみたいです。

他の例に漏れず、インターネットやSNSを介して情報に触れる際には注意が必要です。役に立つ情報を発信するとてもありがたいサイト、アカウントの中には、自己ブランディングを上手に行い、売れている風を装っているだけの詐欺師が紛れているかもしれません。

私が一つ気を付けていることを挙げるとすれば、「何かを判断する際には必ず複数の意見を取り入れる」ことです。一つの手法について魅力を感じたら、その対極にある手法についても調べてみるのがいいでしょう。

とある大家さんの発信に興味を持ったら、その人について他者目線(口コミ)を含めてよく調べてみる、とか。

客観的な視点を持つように心がけたいです。

2、自己資金を貯める

お金は大事

お金がないと不動産投資は出来ません。

物件が欲しい!と思ったその瞬間から日々の生活を改めて貯蓄に精を出すべきです。

これを怠るとお金はないのに買いたい気持ちばかりが募り、選べる物件が限られます。

フルローンで買える物件は本当にいい物件でしょうか?

30万円のボロ戸建て、買ったは良いけどそれ直せますか?

戦略としてそれを選択できたのでしょうか?

やむを得ずではないですか?

お金が貯まりやすい、減りにくい仕組みを作るには「定額の積立貯金」「固定費の見直し」が断然オススメです。

積立貯金は会社のシステム上でも可能だと思います。また給与振込先の同じ支店内で一定額を振替えるのもいいと思います。何もしなくてもお金が溜まっていくので、意志が弱い人でも成功確率が高まります。

固定費については、私は主にクレジットカードと保険を見直しました。

私は生活に関わるお金の流れのほとんどを某経済圏に移しています。その結果、今やスーパーやドラッグストアでの日用品の買い物でお金を使う機会が激減しました。

加えて保険や個人年金を(もちろん必要性を考慮した上で)極限まで削ったことで、月に数万円単位で家計を改善することができています。

実際にお金を貯めることがなにより重要です。

ですがその過程、つまり家計におけるお金の流れを把握すること、何となくの出費をなくすことも同様に大事だと思います。『己を知る』ことにあたるかと。

塵も積もれば山となる、です。

3、家族の理解を得る

理解

これは我が家の場合避けては通れない道でした。必要ない方もいるかもしれませんね。

我が家の場合、新たなお金の使い方については妻の説得なしには進めることができません。

初めての不動産投資のことを話したときの怪訝な顔は忘れられません(苦笑)。

怪しいセミナーに引っかかったな、とでも思われたのでしょう。

とはいえ一度微妙な反応だったからと言って、簡単に諦めるわけにはいきません。これを怠ると、必ず夫婦関係にヒビが入ります。

・不動産投資のメリットとデメリット。

・不動産投資を通じて何を得たいか。

・具体的にどのように物件選びを進めていくのか。

・どのようにお金が入ってきて、どんな時に出ていくのか。

・実際どれぐらい利益が出るのか。

私の場合、このような事についてできる限りの説明をしました。

説得は一回の説明だけで済ませたわけではありません。

普段の会話の中にも不動産投資の話題を含めてみたりしました。ドライブを兼ねて妻と娘を物件の下見に連れ出したりもしました。

その結果、説得が効いたのか、はたまた私の熱さに呆れたのかはわかりませんが、今では妻も不動産投資に取り組むことに一定の理解を示してくれています。

どれぐらいの準備期間が必要?

3つの準備はいつから、どれぐらいの期間をかけて取り組むべきでしょうか?

私の考えは、『物件を買いたいと思ったその瞬間から1~3全てに同時に取り組み、全てをクリアにする』ことが必要なのではないかと思います。

何が律速になるかは人によりますが、最低半年は勉強にあてたいです。

既に物件買いたい病にかかっている人にとっては長く感じるかもしれません。ですが勉強しながらお金を貯めて、家族とも少しずつ話をしていく、ということをしていくと半年なんてあっという間です。

焦らず根気強く準備しましょう。

まとめ

不動産投資を始めるにあたって、物件購入前には

  • 勉強する
  • お金を貯める
  • 家族の理解を得る

ことが必要だという話をしました。

不動産投資では額が大きいために、最初で躓くと取り戻すのにより多くのエネルギーを必要とします。ですので、特に初期では少しでも失敗する確率を下げる努力が必要だと思っています。

みなさまがいい一棟目を買えますように。