・怒鳴るぐらいに強く言わないとやめない、どう声掛けすればいい?
この記事は、「子供をつい怒鳴ってしまう」ことに悩むパパやママに向けて書きました。
『怒鳴りたくて怒鳴っているわけではない。でもついカッとなって・・・。』
と夜毎に反省するような日々を送っている方もいるのではないでしょうか。
私も2歳と4歳の二人の子供を持つ父親です。
子供たちを怒鳴ってしまったことは一度や二度ではありません。これは良くないな、と色々と悩みました。
そして最近では、怒鳴ってしまう原因にアプローチすることで怒鳴る行為をテキメンに抑えることが出来ています。
自らの経験に基づいた、私なりの考え方や声掛けのコツをまとめましたので、是非ご覧ください。
そもそもなぜ怒鳴ってしまうのか?
どの親御さんも、怒鳴りたくて怒鳴っているわけではないはずです。
それでは、なぜ怒鳴ってしまうのか?
色々と考えたのですが、結局のところこの行為は条件反射のようなものだと思っています。
つまり、時間をかけて繰り返し訓練した結果体得してしまった反応です。
なぜなら、自分の経験を踏まえて考えると、怒鳴る行為は以下の二点を満たしているのではないかと思ったからです。
- 予測可能な範囲の行動
- 反応速度が異常
順に説明します。
予測可能な範囲の行動
どのような行動に対して怒鳴ってしまっているか?を考えました。
私の経験だと、食べ物で遊んだり、おもちゃを投げたり、ケンカをしたり、といった行為に対して怒鳴ってしまったことがあります。
しかし、思い返してみても(あまりはっきり覚えていませんが、、、)、これらのことを初めてやった時というのは、怒鳴るという行動には結び付かなかったはずです。
予期していなかったので驚いたか、あるいは「そんなことが出来るようになったのね」とむしろ喜んだか。
そんな反応だったのではないかと推測します。
これはまだ生後数か月のかわいい赤ちゃんだから成り立つ話でしょうか?それはきっと違うと思います。
傍から見ても、己の目で見ても、ウチの子どもたちめっちゃ可愛いんですもの。
相手が可愛いかかわいくないかの問題ではなさそうです。
そして、逆のことを考えてみます。
例えば、私の2歳の息子が明日突然「パパ見てー」と金属バットで窓ガラスを叩き割ったとしたら、果たして私はとっさに怒鳴るのでしょうか?
あくまで想像の範囲ですが、答えは否。
恐らく驚きが勝って何も言えない気がします。
このように、予測できる範疇、つまり過去に経験のある行為そのもの、あるいは類似の行動の経験があるときに怒鳴ってしまっていると考えられます。
反応速度が異常
先ほど述べましたが、恐らくその行為自体の悪質度や、子どもが可愛いかどうかは問題ではありません。
行為自体の悪質度に依存するのなら、ご飯粒をポイポイするぐらい可愛いものですし、子どもは超かわいいので怒鳴られるはずがありません。
例えば子供が食器をぶつけて遊んでいて、床に落とした時。
それに怒鳴る私の声は、もう音が鳴った瞬間子どもたちに届いています。この反応速度。
わざとじゃない時のそれは、シンプルに冤罪。
上の子が下の子を叩く時などは、事前に察知できるレベル。
「だめだよ、やめなよ・・・こらー!!」ぐらいの感じです。
このように、事の中身や重大さを正確に把握してからでは起こりえない速度の反応が生じていて、これはつまり経験に基づいた学習による行為だなと。
条件反射は繰り返しの刺激により生み出される
子どもは注意をしても、何度でも同じことをしてしまいます。
そしてこの「何度も」というのがイライラの、今回で言えば怒鳴ってしまう原因ではないかと思いました。
さらに言うと「何度言っても改善しないこと」が問題なのではないかと。
現在実行中の対策について
以上を踏まえて、私は「怒鳴る行動は条件反射のようなものである」という仮説を立てています。
「梅干を見ても唾液を出さない」レベルで条件反射に抗うことは難しい(今考えただけで出た)ですが、そこまで染み込んだ行動ではないはずので、意識して制御していきたいと思っています。
私が実施している対策は以下になります。
- 「怒鳴らない」と自分に言い聞かせる
- 音がした時の反応を決める
- 事実のみのフィードバック、本人に考えてもらう声掛け
順に説明します。
「怒鳴らない」と自分に言い聞かせる
これは特に怒鳴ってしまいがちな「食事」「風呂」の前に行っています。
「子供たちの些細な行動で過剰に反応してしまいがちだから、気をつけよう」と頭の中で思うだけ。別に何かをつぶやくとかそういう訳ではありません。
意識しようとするだけで行動は変わりますし、考えなしの反射的行為は大分制御できるのではないかと思っています。
音がした時の反応を決める
「ガシャーン!」と食器が床に落ちたとき。
子どもたちが小競り合いから突然どちらかが泣き出したとき。
いずれも「反射的に怒鳴ってしまいがち」なポイントになっていました。
このような入力に対し、怒鳴る代わりのリアクションを用意しておくことにしました。
私の場合「はい??」とか「ほえ??」とかの声を出すようにしています。
声は大きくていいので、怒鳴るような威圧感のあるものではなく、間抜けな感じで。
間抜けな一拍を挟むことで、反射的に怒ってしまうことを防ぐ目的があります。
わざとじゃないのに怒ってしまう状況を避けることもできるようになります。
事実のみのフィードバック、本人に考えてもらう声掛け
これは「何度も同じことが起こらないように」するための声掛けの意識です。
恐らく怒鳴っても、子どもたちはどこが原因なのかをきちんと伝えてあげないと繰り返すでしょう。
逆に言えば、根気強くフィードバックして、何が駄目だったかを語り掛けてやればきっと理解してくれるはず。
この対策は、坪田信貴さんの著書「才能の正体」を参考にしています。
「コラ!!!」「なんでそんなことするの!!?」とか言っていても、子どもたちには答えようがありません。
ダメなことならその理由を説明して、それを理解してもらうように心がける。
これらは親の務めかなと思います。
まだ年齢的に難しければ、反射的に怒ることを避けられればそれだけで十分ではないかと。威圧的な態度で子どもに接しても、教育や発達に悪影響を及ぼしそうです。
「怒鳴る」ことは子供の脳にダメージを与える
まとめ
「子どもには心も体も健やかに育ってほしい」と願わない親はいないと思います。
つい怒鳴ってしまう方は「怒鳴ってどうしたいの?」と自問してください。
怒鳴っても子供の行動は改善されません。
怒鳴ったら子供の心に悪影響を及ぼすかもしれません。
何事も遅すぎることはありません、今変えれば大丈夫だと思います。
私はもう怒鳴らないパパになります。一緒に頑張りましょう。
参考になれば幸いです。