子どもの「なんで?」は〇種類_その原因と対策について

最近、こどもの「なんで?」が増えてきた。
どう返すのがいいのかなぁ??
Kotetsu
Kotetsu

子どもの「なんで?」って答え方に困ること多いですよね。

この記事は、上記のような悩みを持つ方の参考になる内容となっています。

「なんで?」攻撃の日々

攻撃

私は4歳と2歳の子がいる父親です。

4歳の娘は以前からよく「なんで?」と聞いてくるようになりました。

なんで『攻撃』という表現は「なんで」という質問が矢継ぎ早に放たれる様を例えたものであり、そこにはもちろん嫌なことなんて一つもありません。

「あぁ、こんなことを感じられるようになったんだなぁ」

としみじみする想いで矢を受けています。

「なんで雨が降るの?」

「なんで空は青いの?」

「なんでお月様とんがってるの?」

などなど、その多くは説明が難しい質問なので苦労していますが、時に真剣に、時にメルヘンに答えるようにしています。

子どもの「なんで?」は4種類ある

最近読んだ育児書「子供が伸びるいいわがまま 心を荒らすわるいわがまま(中垣俊子著)」の中で、子どものわがままの種類とその対処法について書かれていて、大変勉強になったのでこちらにまとめたいと思います。

こどものわがままは、以下の4パターンに分類されます。

  • 不思議で理由が知りたい
  • 納得するために理由が知りたい
  • もっと話をしていたい
  • 異を唱えたい

順に解説します。

不思議で理由が知りたい 

これは最もスタンダードな「なんで?」の使い方だと思います。

周りのものに興味を持つようになってきて、その全てが不思議で理由が知りたいための「なんで?」です。

例:なんで空は青いの?

この「なんで?」に対しては、その理由が分かればその通り答えて教えてあげるのがいいそうです。さらに、分からないことは「わからない」と正直に答えるのがいいと。

また、もしその理由や原因が分からないときは、正直「パパもわからないなぁ、どうしてだと思う?」と答えて、一緒に考えるように促すのが効果的なようです。

さらに「○○はなんでだと思う?」など、子どもに考えることを促すような返しもおススメです。

うちの子の場合、最初は「なんでだと思う?」と聞いても

「そんなのわかんないよー。」

とあまり考える様子を見せませんでした。

しかし、その後も会話の中で質問を繰り返していくと、本人なりに理由を考えて教えてくれるようになりました。想像力を膨らませて考えたんだなと思うととても微笑ましいです。

注意点としては、あまり機嫌が良くないときに質問ばかりしてしまうと怒りだしてしまうこと。

この辺りはバランスが重要で、聞き返すことに重きを置くのではなく、あくまでコミュニケーションの手段と捉えておくことが大事だと思いました。

納得するために理由が知りたい

これは不思議というより、少し「不満」のニュアンスが入ることが多いでしょうか。

子どもにとって都合の悪いことに対して発せられることが殆どだと思います。

例:なんで外で帽子かぶるの?

この対策については、「キチンと理由を説明する」ことが大事です。

子どもは先のこと、近い未来のことを予測するのが得意ではないそうです。

例えば「外で帽子をかぶらなかったら」どうなるか、はたまた「雨が降ったときに傘をささなかったら」どうなるか、ということをあまり考えていないそうです。その結果実際に雨が降ったら濡れた靴が気持ち悪くなってぐずったりすることも。

大人は思いますよね。「だから言ったじゃない」って。

これも子どもだと仕方がないことみたいです。

だから、最初に「なんで?」が出たときに「これをしないとどうなるか?」について説明しておく必要があります。

『傘をささないと靴が濡れて気持ち悪くなるよ。』

『ここでラムネもう一つ食べたらおやつの時間に食べる分はなくなるからね、それでもいい?』

このように説明して分かってもらうようにします。すると意外と、その通りに不具合が生じた際に騒いだり泣いたりする頻度や程度が軽い気がしました。

もっと話をしていたい

ここで用いられる「なんで?」に本来の意味はありません。理由や原因を知りたいわけではなく、ただ引き止めたい、もっとかまって欲しい時に使う「なんで?」だからです。

特徴としてはその話す言葉に脈絡がなく、無意味な「なんで?」を繰り返すことが挙げられます。

その対策は、「要望に応えて付き合う」か、それが出来ないなら「今は付き合えないこと」をきちんと説明することが重要です。

この時「ちょっとまって、後でね」などの曖昧な表現ではなく、「家に着いたらね」「〇時になったらね」と具体的な時間、タイミングを伝えてそれまで待ってもらいましょう。

そしてそれが待てない、と駄々をこねたりしても「無理なものは無理」と説明を繰り返すことが重要です。

私がよく妻に指摘されることとして、「最初は『ダメ、今はできない』と言っているけど、だだをこねると途中で折れて要望に応えてる」というのがあります。

自分の中で意識はなかったのですが、確かに「今はできない」ことを説明するも結局折れてしまっていました。

この辺りは親が一貫性をもって接する必要がありそうです。

異を唱えたい

これも、自分にとって不本意な提案などがなされた場合の反応となります。

例:なんでもう遊びおしまいなの?

子どもの気持ちとして「もっと遊びたい!」と考え、主張するのは当然のことです。これは自分の欲求を満たすためのいいわがままとなります。

それはそれとして、親としても今遊びをやめさせたい事情があるはずです。

「家に帰ってお出かけの準備をしないといけない」

「暗くなるから、もう遅いから」などといった理由があると思いますが、いずれの場合でもそのことを包み隠さず説明するようにしましょう。

「遊びたいと思っていても、事情があってそれが叶わないこともある」ということを理解してもらう必要がありますし、説明をすれば多くの場合は意外と伝わります。

まとめ

まとめ

疑問や要望など、様々な意味を含む「なんで?」ですが、その対応は基本的に2ステップです。

しっかり話を聞いて、可能な限り応えてあげる。そしてできない時はそのことをきちんと伝える、ということです。

繰り返される「なんで?」にイラっとすることもあると思いますが、それも成長の証です。

変化を楽しめるように、余裕を持って「なんで?」を受け止めたいところです。

参考になれば幸いです。