子どもたちの行動に対して親としてどう声を掛けるか、というのはあらゆる場面で重要になってきます。
子供たちを励ましたり慰めたり、親としては全ての発言が良かれと思ってのものなのですが、使い方によっては子供にいい影響を与えないこともあるらしく、その見極めに日々神経をすり減らしています。
今日は泣いている子どもに対する接し方で一つの学びがありました。
パズルが出来なくて泣きじゃくる娘

細かい作業やおもちゃ遊びで、出来なくて泣くって子どもにとって日常茶飯事ですよね。
うちの娘も例に漏れず、よく「何でできないのー!」と怒って泣いています。
今朝は、娘は一人パズルで遊んでいました。いわゆるジグソーパズルではなく、A3ぐらいの大きさで外枠があって、その中にピースを詰めていくタイプのパズル(幼児用)でした。
このタイプはジグソーパズルのようにピース同士をきっちりはめる必要がないのですが、ピース同士が少しずれたまま進めていくとその歪みの影響で最後の方が入らなくなります。
そしてそのずれを直さずに最後のピースを無理やりねじ込もうとすると、今度はそれに隣接する他のピースがはじけて崩れてしまいます。
娘はこの状態に陥ってしまい、もう何でできないの!と怒ってしまいました。
みなさんの場合、親として、パズルが出来なくて泣く子供にどう接するでしょうか?
私は今回、以下の流れで娘に接してみました。
- 「そのパズル難しいよね」と困難なことに理解を示す
- 「もう少しでできるよ、頑張って」と励ます
- 手は貸さず見守る
順に説明します。
1、「そのパズル難しいよね」と困難に理解を示す
まずは、難しいと思っている娘の気持ちを汲んでやることが大事だと考えました。
ここで「何泣いてるの」「泣いてたって出来るようにはならないよ」という声掛けが良くないらしいことは先日読んだ本から学びました。泣きたくて泣いてるわけではないし、出来るようになると思って泣いてるわけではないからです。
これを参考にまずは「気持ちを理解していることを示す声掛け」をするように心がけました。
具体的には、
「あー、このパズルってここからが難しいんだよね」
「周りのピースをちゃんとしないと最後が入らないから大変だよね」
「パパも前このパズルやったとき同じようになったよ」
という具合です。
繰り返しになりますが、それぞれのセリフを細かく見た時に良いかどうかはともかくとして、「娘が直面している困難はパパも知ってるし、大変さ分かるよ」ということが伝わるように心がけました。
2、「もう少しでできるよ、頑張って」と励ます
大変さを理解した上で、次に「もう少しでできるよ、頑張って」という励ましの言葉をかけました。
ここはシンプルに、背中を押してあげる。
このまま続ければ大丈夫、ということを伝えるだけです。
場合によっては簡単にやり方のアドバイスをすることもあるかもしれませんが、聞かれたら答える程度がいいんだと思います。
3、手は貸さず見守る
今回はここに気をつけました。手を貸しませんでした。
妻からは「一緒にやってあげなよ」と言われたのですが、今回は助けないことにしました。
「一緒にやろうよ」とは言われなかったのですが、もし言われていたとしても「大丈夫、今のままで一人でやってもできるよ」と流していたと思います。
形として一緒にやらざるを得なくなったとしても、今回のパズル程度であれば手助けは最小限に留めたと思います。
手を貸さなかった理由は二つあります。
一つ目は、「泣けば助けてもらえる」という習慣をつけたくなかったからです。
このような場合に、必ずしも泣きたくて泣いてるわけではないということは上述の通りなのですが、そうであったとしても、
「泣いたら済む」
「泣いたら助けてくれる」
という考えが娘の頭の中に生じることは良くないだろうなと思ったからです。
二つ目の理由は、自分でやり切ることによる成功体験を与えたかったからです。
泣いてしまうほどの困難に、自分一人で立ち向かってそれをクリアできた、という経験は、最初はパズルのように簡単なものだったとしても、その先のより大きな困難に自分で取り組もう、やり切ろうとする前向きな気持ちと粘りを与えてくれるのではないかと期待しています。
そのため、結果として今回は全く何もしませんでした。
結果:娘はどうなったか

最後に、上記の「理解を示し、励まし、見守っ」た結果についてです。
私の声掛けの後も、娘は数分間は泣き続けました。この泣き続けているタイミングで妻から「一緒にやってあげなよ」と言われましたが様子を見ました。
すると、その後スッと落ち着きを取り戻し、泣いていたのが嘘のようにけろっとした表情でパズルを再開しました。
そしてそのまま、見事完成させることが出来ました!
大成功です。
これが声掛けの効果なのかは分かりませんが、少なくともこれまでのようにそれなりのタイミングで手助けをしていたら絶対に自分だけで完成させることはありませんでした。
それだけでも、自分でやり切るという経験を積むことが出来たので大きかったと思っています。
まとめ

子どもが遊びなどで上手くいかなくて泣いている時、以下の対応が効果的である場合があります。
- 「そのパズル難しいよね」と困難なことに理解を示す
- 「もう少しでできるよ、頑張って」と励ます
- 手は貸さず見守る
このように親が見守っている状況(重要)で、子どもが自分で大変なことに取り組む経験を積ませてあげられればいいなと思いました。
参考になれば幸いです。