ソーラーパネルの訪問販売を受けて学んだこと

  • 訪問販売の方に帰ってもらえない
  • 訪問販売の方の話を遮れず、つい検討させられる羽目になる

この記事は、上記のような悩みを持つ方の参考になります。

訪問販売の営業トークになびかず、適度に話を聞きつつも「いらない」と言えるようになるには、「自分の困りごと、悩み事を自分で常に把握しておく」ことが重要であると認識しました。

およそ3分で読めますので是非お付き合いください。

ソーラーパネルの訪問販売が来た

訪問販売

つい先日のことですが、自宅にソーラーパネル設置業者の営業さんがやってきました。

この地域でのモデルケースとなってソーラーパネルを導入してもらえる家庭を探しているとのこと。

訪問販売員(とはいえ作業着だったので、現場の人に地域をあたらせているという感じか)の方から説明を受けたのですが、「なるほどな」と思うことがありました。

彼らは不満を創り出し、それを認識させて、それを解決する方法を提示(この場合自分たちの商品)する」のです。

営業職に携わる方からすればこれは基本的なことなのかも知れません。ただ私は門外漢なので、先日の会話でこの戦法に気づいたときには身の毛がよだつ思いでした。

訪問販売員の主張

販売員の方は、凡そ以下のような流れでパネルの設置を売り込んできました。

「太陽光パネルなどの話は聞いたことがありますか?」

電気代安くしたいな、と思ったことはありませんか?

「太陽光パネルを設置すれば、電気代が安くなります。」

「設置費用などの負担がなく、実質パネルの代金だけで設置が出来ます。」

「売電収入があるので、それを返済に充てることでパネル費用も格安となります。」

月々のご負担は2000円ほどになります。これは正確な数字です」

「もし興味があれば後日詳細な見積もりを出させていただきます」

私が興味ない素振りと回答を示すと、別の問題点を提示(ここでいうと電気代の節約)してきました。

さらに私が否定的な回答をすると今度は「ご主人様お一人でご判断も難しいと思うので、一度奥様とも話していただいて、、、」と断る決断をとりあえず先延ばしさせるという持っていき方。

まぁ我が家の場合、私が肯定しない限り妻には話が上がらないので一人で判断は全然できるんですが。

僕の質問には答えてくれなかった

私はとりあえずフンフン、と話半分に聞いていました。

そもそも検討する気はなかったのですが、業者がどう話を持っていくのか少し興味あったので。そして一通り話を聞いて、以下の点だけ気になったので確認をしました。

「月2000円の自己負担で大丈夫、正確な値だと言っていたが、そういうのは業者にとって都合のいい数字である場合が殆ど。だから2000円のその根拠となる資料やパンフレットなどがあればそれを出して欲しい(パンフレット自体が適当な計算であることは承知の上で)。それは見る。再訪問での見積もりは面倒なので結構。」

これに対して「パンフレットはない、数字の算出のためには正確な見積もりが必要だ」と言いだすので、私は続いて以下の点について質問しました。

「正確な見積もりのために再訪問する必要があるのであれば、月2000円という数字はデタラメな数字ということになる。」

「先ほど言っていた『月2000円の自己負担』は正確なの?適当なの?どっち?」

訪問販売員に不要な契約を結ばされないために重要な心構え

心構え

今後も同じような業者の訪問を受けることになるので妻ともよく話置こうと思うのですが、訪問営業に対する心構えについてまとめました。

重要なのは以下の3点です。

  • 悩み事や困りごとは自分で抽出しておく
  • お得な話は向こうからくることは無い
  • 良く知らないことにお金を出さない

順に解説していきます。

悩み事や困りごとは自分で抽出しておく

自分たちの解決したい悩み事については常に前のめりで検討しておくこと。そうすれば営業マンの言いなりに事を運ぶ必要もなくなりますし、もし太陽光パネルが欲しいと思うなら自分で調べておけば、その業者の提案の良し悪しも判断しやすくなります。

今回の例でいうと、「電気代を安くしたいと思ったことはありませんか?」と広く一般に当てはまる質問から太陽光パネルに話を持っていこうとしていました。

「電気代を安くしたい」なんて誰しもが一度は感じたことがある悩みなんじゃないですかね。

ここで、「そりゃあ一度ぐらいは思ったことがある」状態で「Yes」と答えてはいけません。「今まさに困っている」ならYesです。まぁ電気代がコントロールできないような人は太陽光パネルなんて使いこなせないと思いますが。。。

営業マンの質問で「そういえばそうだね」と思うようなレベルの悩み事は、無理やり掘り起こされた、創り出された悩み事です。多分適切な場合もあるんでしょうけど、それなりの出費を伴う提案については受けない方が無難です。

お得な話は向こうからくることは無い、ぐらいが丁度いい

「向こうから 来る物件は 全部クソ」

という不動産業界で有名な川柳があります。

これは真実だと思っていて、訪問販売においても当てはまる部分はあるのではないかと。

「太陽光パネルで売電収入を得てお得」というのはもちろん聞いたことがあるのですが、それが状況によることぐらいは想像できますよね。

設置業者、販売業者に儲けがないと成り立たないので、ああいう案件は彼らが確実に儲けるように設計されています。

その際に、どれだけの業者が私たち消費者に得が残るように設計することを考えるでしょうか。

良く知らないことにお金を出すな

太陽光パネルなどは正にいい例ですが、「そのことについてよく知らないなら買わない」としておくことも大事です。

「太陽光パネル?聞いたことはあるけどよく知らないので結構です。」

「エコキュート?聞いたことはあるけどよく知らないので結構です。え、お得?じゃあちょっと自分で調べてみます。」

と知った上で買うようにしましょう。

これを心がけるだけで、少なくとも無駄に営業マンの中身のない説得に耳を傾けたり、購入を検討したりする時間が節約できます。

また、以前別の訪問販売で、「知らないから、と断る」ことを防ぐためか、「え、知らないんですか?今これ知っておかないとまずいですよ」と上からポジションを取って説明を始めようとした人がいました。

切り返しは人によるのかも知れませんが、「知らないので結構です」を機械的に繰り返すか、「今聞いても判断できるほど知識はつかないので自分で調べます」とするか。

まとめ

まとめ

訪問販売は「今だけ」とか「すぐ決めてくれたら」と決断を急かしてきます。

こちらの正常な判断力を奪おうとする行為なので、これを言われた時点で断るぐらいでちょうどいいと思います。

テレビショッピングで包丁セットを買うのとはわけが違います。

金額が大きい分、そこで間違った買い物をすると長期間返済に悩まされることになります。

ソーラーパネルの価格が月2000円と言っていたけど、パネルのメンテナンスとか絶対別ですよね。あと多分数年おきに商品入れ替えで、その際に廃棄しようとすると自腹で廃棄費用負担、下取りを続けることで無限ローン地獄、とかになるんでしょうか。

いずれにせよ、きちんと情報を得た上で検討したいですね。

参考になれば幸いです。