おもちゃを片付けようとしない子供に有効だった声かけ

  • 子どもが一度出したおもちゃを中々片付けない
  • 片づけるように言うと泣いて抵抗したりして上手くいかない

この記事では、このような悩みを持っている方に試して欲しい「声掛け」についてまとめています。

私も上記のような悩みを持っていますが、今日試した声かけが上手くハマり、一度泣いて嫌がった2歳息子が割とスムーズに片づけに応じてくれました。

再現性はまだ確認していませんが、どこに気を付けて、どのような声掛けをしたのかについて記録しておきたいと思います。

遊んだ後のおもちゃを片付けない息子への声かけとその結果

子ども

おもちゃを片付けたがらない息子

息子がおもちゃを片付けないのはいつものことです。

遊び終わった後で、「もうご飯食べるからおもちゃ片付けよう?」なら割と聞くのですが、一つのおもちゃで遊んでいて、別のおもちゃに切り替わるときに前のおもちゃを片付けることをほとんどしませんでした。

同じおもちゃ箱の中の別のおもちゃ、という区切りではなく、最初はパズルで遊んでいたけど次におもちゃ箱の中身を出し始める、という切り替えです。

この場合、もうパズルは片付けてから次を広げて欲しいのですが、殆どの場合「イヤ!」と拒否されます。今朝もパズルを片付けようと声を掛けてもダメで、お姉ちゃんにも同じように言われて泣き出してしまいました。

この状況をどのように捉えたか(親の思考)

いつもの状況なので諦めようかとも思ったのですが、最近読んでいる「子どもが伸びるいいわがまま心を荒らすわるいわがまま(中垣俊子著)」に書かれていることを参考に、物は試しで少しアプローチを変えてみることにしました。

曰く「自分がやりたいことを成し遂げるためのわがままはいいわがまま」「他人を動かそうとするわがままは悪いわがまま」とのことです。この考え方は非常に分かりやすく、参考になるものでした。

これを今回の状況に当てはめると「『パズルを片付けたくない(残しておきたい)』という息子の意思は『いいわがまま』である」という結論が導き出されます。

そして、「頭では分かっているけど、、、」とか考えずに、上の結論をきちんと自分に言い聞かせます。

これを「一般的な考え方(出したおもちゃは片付ける)」や親の意向「部屋はきれいにしておきたい」でねじ曲げるのは避けなければなりません。

そうすると、少なくとも「いいから片付けなさい!」と叱責するような行動は取りようがありません。その行為は「悪くないことを叱責する」、という筋の通らない行為となっています。前の結論を踏まえた上での行動になっていないことになります。

私がとった行動とその結果

状況を理解した上で次に重要なのは、理解したことを示すことでした。

私の場合、

「そっか、このパズル出しておきたいの?片付けるの嫌だったんだね」

と息子の気持ちを文章にし、直接語り掛けることにしました。

すると泣き顔ながら、コクっとうなずく息子。

そして次に

「わかった、すぐに片付けなくていいから、もう少し経ってから後で片付けようね」

と息子の気持ちを汲み、すぐに片付けることはしませんでした。片付けないことを全面的に受け入れたわけではなく、最終的には片付ける方向に持っていきます。

すると先程と同様にうなずく息子。

そしてパズルは片付けず、部屋の片隅に出したままで次のおもちゃで遊ぶこと数分、トコトコと私の元に歩み寄ってきた息子が今度は自分から「パズル片付ける」と言い出してくれました。

内心飛び上がって喜びを爆発させたいところでしたが、何とか気持ちを抑えて

「そっか、もういいの?じゃあ一緒に片付けようか」

と片づけをお手伝いしました。

そして最後に

「きれいになったね。ありがとう。」

と感謝の気持ちを表す声かけを追加。

少なくとも私はホクホクした気分で一日を過ごすことが出来たのでした。

考察および今後に向けて

今回の事例から多くの学びや気づきがありました。以下に今思うことを記録します。

  • 恐らく「次のおもちゃを出すときにはそれまでのおもちゃ(今回だとパズル)を片付ける」という考えが息子の中でまだ浸透していない。
    最初に「パズルを片付けよう」と言われたのは本人にとってあまりに唐突で拒否を示したのかも知れない。
    ⇒今後も根気強く声掛けを継続する
  • 「片付けるの嫌だったんだね」という声掛けで自分の考えを理解してくれている、という安心感が生まれ、気持ちが落ち着いたのではないか。
    逆に「泣いたって何も変わらないよ」とばかりに強引に片付けたりすると、それを止める手段が息子にはないため泣きじゃくるしかないだろう。経験がある、反省します。
  • 「もう少し経ってから後で片付けようね」に賛同してくれたからよかったものの、片付けること自体がイヤだった可能性もあるので、ここは親の希望として「片付けたい」ことを伝えるべきだったのかも知れない。
    息子の希望も尊重するし、自分の希望も尊重する。
  • 「きれいになったね、ありがとう」の声掛けが良かったか疑問。
    ありがとうで感謝を伝えてはいるが、「役に立ったこと」「パパが嬉しかった」ということを伝えた方がいいんでしたっけ?ちょっと忘れました。

今回はいきなり反応がありましたが、そう上手くいくことばかりではないのであまり浮かれないようにしよう。冷静に冷静に。

まとめ

まとめ

以下に今回の学びをまとめます。

  • 「○○だったの?そっか、△△なんだね」と子供の気もちを理解していることを示す。
  • 反応があったら「じゃあ○○しよっか。」など少し違う提案をする。提案内容は、一度は希望を受け入れるけど着地点はこちらの希望に寄せるようなイメージ。
  • 望む反応が得られても、そうでなくても感情の起伏は抑えるべきだと思う。「こうすると親が喜ぶな」という判断基準は持ってほしくない。
  • 「ありがとう」はそれがふさわしい状況なら積極的に使うべきだと思う。

子どもが言うことを聞かない、そしてそれにイライラする、という親御さんは少なくないと思います。もちろん子供一人一人に対する接し方は異なるはずですが、いずれにせよ肝は「子に対して理解を示す」ことだと感じました。

参考になれば幸いです。