夫の家事育児スキルを鍛えるためにやってはいけないこと3選

私は妻の地道な訓練のおかげで、家事育児をお手伝いレベルではなく、妻と半々に分けて実施できるようになりました。

食事の準備を担当するときには献立を考えて、必要なら買い物に行くところからやります。

送り迎えは勿論のこと、昨年は二人の子供の保育園の保護者面談(別日)には私が参加しました。さらに妻が海外出張で1週間家を空けたときには、実家に頼ることなくワンオペをやりきりました。

いずれも世の多くのお母さん方が既にされていることであり、そのこと自体は特別優れているわけではありません。ただ一方で、ここまでやってるお父さんは少ない方なのでは?と思うのも事実です。

この記事では、私がここまで家事育児が出来るようになった、妻によるトレーニングの経験を元に、「こうされていたら嫌だったな」と思うことを振り返ります。

夫の家事育児スキルを鍛えるためにやってはいけないこと

自分の経験からいうと、やられていたら嫌だったなと言うのは大きく以下の3点です。

  1. 裁量を与えない
  2. いきなり質を求める
  3. 自分のタスクは残っている

順に説明します。

1、裁量を与えない

自分のやり方を踏襲することを求めており、本人なりの工夫や進め方を許容しない場合、モチベーションが大きく下がる要因となると思います。

事前に価値観や考え方のすり合わせが済んでいれば別ですが、「化学調味料使っちゃだめ」「粉末だし禁止、だしパックをつかってとれ」「使用する食材は国産、天然」など、こだわりがある人のそれはない人からすると大きな縛りに聞こえます。

やっていくうちに細部まで意識出来るようになりますので、まずはごくごく基本的な「これだけはしないでくれ」をお伝えすることをおススメします。

例として私の場合は、妻に最初に言われた(で明確に覚えていること)のは「着色料、保存料が入っているものは買わないでほしい(困ったら普段家にあるものと同じものを)」ということでした。

その後様々な指摘やリクエストがありましたが、あくまで少しずつ増えていったので何とか対応できたと思っています。

この場合、普段から話していたとしても実際に手を動かすようになってからはそれまでの価値観はリセットされていると思うぐらいがちょうどいいです。

話として聞いて理解していることと、いざ自分が動く時に気にする基準というのが乖離している(聞いて分かるということと出来るかということは別)のが当然なので、多少なりとも大らかな目で見てもらえるとありがたいかなと。

2、いきなり質やスピードを求める

いきなりレベルの高いアウトプットを求められると、言い渡された(ダメだしされた)側の反応はおおむね次の2つに分かれます。

「そこまでやるのか、自分はまだまだだな、頑張ろう!」か

「えぇ、、、いきなりそのレベル求める??めんどくさい、、、」か。

あなたのパートナーはどちらのタイプですか?

私は言うまでもなく後者です。私自身、当初は「こんなにやってる!俺凄いかも!」と思いながら少しずつレベルを上げていったという自覚があります。

そして、そんな私を妻は生暖かい目で見守っていてくれていました。多分。

それがもし、成長を焦るが故にダメ出しばかりの厳しい指導だったとしたら、、、考えるだけでも恐ろしいです。私ならきっと途中で腐っていたでしょう。

ある程度出来るようになった状態で、「中級者ならではの緩み」が出てきている場合にはしっかり締めることが重要だと思います。

ただ、やはり特に初期段階では多少甘々でもいいから継続させることを優先としてあげて下さい。

3、家事の再分担をしない

それまで家事育児にあまり参加していなかったとしても、ゴミ出しやお風呂掃除、皿洗いぐらいの家事は担当しているパパは多いのではないでしょうか?私もそうでした。

そしてその後、食事の準備なども出来るようになって、いざ送り迎えなど半々で運用するとなったとき。

ゴミ捨てなどの夫が担当していたタスクも一度ゼロベースで分担するための話し合いをして欲しい、というのが希望です。理由は、夫はこれまでの担当はそのままで平日の負担が半々になると不満を覚えるからです。

「自分ばかり負担が増えた。妻は楽をしている」と。

多くの場合、実は妻は妻で夫の知らない「名もなき家事」をたくさん抱えていて、結局は夫の担当はそのままで平日の家事を分担しなおすだけ、という流れになると思うのですが。

それでも、その「名もなき家事」の存在を知らしめるだけでも意味があると思うので、一度お互いが納得のいく形で再分担をしていただきたいと思っています。

私の場合、まさに上記の「名もなき家事」の存在を知り分担しなおす提案を取り下げました。それでも、夕食~寝かしつけという夜シフトの場合、食器洗いは妻がやってくれています。

まとめ

私を含めた多くの父親は、恐らく母親側から見たら驚くほど低い成功基準、「俺ちゃんとやれてる」基準を持っています。ですが、その低いハードルが継続のカギになる可能性もありますので、長い目で鍛えていってもらえればと思います。2年ぐらいかな。。。

上手く扱えば妻の負担は確実に減り、自由な時間も増えます。

当たり前ですが、「誰もが最初は初心者」です。父親の皆さんも頑張っていきましょう!