この記事では、子どもたちを買い物に連れて行ったときにできるゲームの内容を紹介します。
- 子どもといつもと違う遊びがしたい
- お出かけしたいけど遠出はちょっと
- レジャーだとお金が掛かるし、、、
といった点を気にする方にとっておススメの方法です。
子連れあるあるだと思うのですが、子どもたちをスーパーに買い物につれていくと買い物中ず~~~っと隣であれ買いたいこれ買いたいと言い続けています。
しかも、それが親として受け入れがたいものばかりで、ほぼ100%却下している状態です。
「そのお菓子はダメ」
「それはいらないからダメ」
「もう家にあるからダメ」
あまりにダメダメ言い続けると子供は泣きだすし、理由はともあれ「ダメ」という言葉を子どもにかけ続けることに何となく抵抗がありました。
「子どもは主語や否定形を理解せず述語のみ受け取る」とどこかで読んだことがあって、そうすると買い物中ずっと「ダメ」と自分に言われていると認識してしまうのではないかと怖くもありました。
そこで今回、子どもたちの買いたいものを買うゲームを行ってみました。
子どもを100円ショップに連れていく
今回、スーパーの近くにある100円ショップに子どもたちと行きました。
妻には食材の買い出しをお願いして、私と子供二人でお店に入り「欲しいものを何でも買っていいよ」と声を掛けました。
二人は目を輝かせて「え、何でもいいの??」と聞いてきました。
本人たちに細かく説明はしませんでしたが、私の中で以下の点を注意していました。
- 100円×1品、食べ物はなし
- 家に類似品がある場合はそのことを伝える。
- 本当に買うんだね?と念を押す
- 決めたものについては何も言わない
- 時間制限は特になし
順に説明します。
100円×1品、食べ物はなし
100円ショップへ行き、「100円のもの一つだけ、何でも買っていいよ」と伝えました。
「でも、食べ物はママがスーパーで勝ってくるからなしね」とも同時に伝えています。
子どもたちは嬉しそうな顔で店の中を回り始めました。
その時に「マスクもちゃんとつけてね」というと、驚くほど抵抗なく話を聞いてくれ、2歳児も買い物中嫌がることなくずっとマスクをつけてくれていました。
家に類似品がある場合はそのことを伝える。
例えば家にある色違いのシャボン玉セットを買おうとしたとき。
前に同じようなおもちゃを買ったことがあるとき。
このような場合には伝えるようにしました。
「家にあるなら買わない」となるのか、「前のはここがいやだった」と説明してくれるのか。いずれにせよその時の反応が楽しみでした。
結果として2歳児は「いいの、買う!」とのことでした(その後変更)が。
本当に買うんだね?と念を押す
「本当にこれでいい?」と念を押してから受け取るようにしました。
実際はもちろん精算時までキャンセル、交換は受け付けているのですが。
特に4歳児が、本人の中で決断が出来ているかどうかで反応が異なるので興味深く観察していました。
2歳児はどれも100%買いたいことが伝わりつつも、その決定を次々と覆していきました。
決めたものについては何も言わない
これは当然ですが、「これにする」と本人たちが最終決定したものについては、親の立場で何も口出ししない、ということを特に気をつけました。
思わず言ってしまいがちなのが「そんなの買ってどうするの」「そんなのいらないよ」「それよりこっちのほうがいいんじゃない?」といったあたりでしょうか。
本当にそこまで否定する気持ちがなくても、思わず言ってしまうかもしれないと思い特に気をつけています。
親の視点で勝手に評価、判断をしてはいけないと強く自分に言い聞かせました。
時間制限は特になし
今回、時間制限は特に設けませんでした。
店内に時計がある訳でもなく、本人たちが持ち歩いているわけでもないので今後も特に設ける予定はありません。
時間があまりない時には「そろそろ決めてね」ぐらいの声掛けはしようと思いますが。
特に制限を設けなかった結果、今回は1時間ほど費やしていました。
妻が買い物を終えて戻ってくるぐらいで品選びが終わっていたので、制限なしでも丁度良かったかもしれません。
結果:選び方に性格が出て面白い
最終的に何を選ぶかにも興味はもちろんありますが、親としてはそこに至る本人たちの行動パターンを興味深く観察していました。
単に年齢の差が出ているだけなのかもしれませんが、普段の行動パターンを反映した決め方、悩み方が出ていたのでとても面白かったです。
じっくり比較、手に取らず選ぶ4歳児
4歳児は店内をうろうろしながら、いろんなコーナーで立ち止まって品定めをしていました。
お人形?シール?ヘアピン?シャボン玉セット?
そもそも何を買いたいのか?から決めなければいけませんし、それぞれの品揃えも豊富なので、1品選べと言われたら大人でも迷います。
我が家の4歳児は、高いところにかかっているものについては見えないので手に取って眺めていましたが、基本的には商品はフックにかかっている状態でじっと見つめて比較検討していました。
そして、最終的にディズニープリンセスのシールブックを選ぶまで、途中何かを取って渡すということはありませんでした。
今回のことに限らず慎重に物事を決断するな、と思っていたのですが、ここにもその性格が現れており非常に興味深かったです。
即断即決即修正の2歳児
2歳児は年齢的な違いなのか性格の違いなのか、4歳児とは対照的な行動パターンでした。
店内を無秩序に歩き回り、「これ買う!」と即決。
その後も上の子が品定めを続けている間店内を徘徊し、また別のものが並べられている棚で「これも買う!」と追加。
「買うのは一個だけだよ。さっき選んだの返す?」
「うん、返すー」
というやりとりを5回ぐらいしたような気がします。
目の前のものが欲しいという気持ちが常にもっとも強くて、前のものがあると買えないとわかるとそれが邪魔になるのか。
はたまたルールを理解していなかったのか。
いずれにせよ、常に「今選んだものが一番欲しいもの」という刹那に生きてるなぁとほのぼのしながら観察していました。
最終的にはライオンのシールを選びました。
こんな力が育つのでは?
今回観察していて、二人とも真剣に選んでいるなぁと感心させられました。
普段とは違うことに頭を使っている感じで、いい刺激を与えられたのではないかと親としても手ごたえを感じています。
特にそれっぽく言うと、以下の点を鍛えることになるのではないかと。
- 観察力:店内に何があるのかを見て、物を探す。
4歳児は比較的広く見て回っていました。 - 比較力:複数のカテゴリ、あるいはそのカテゴリ内でどれが一番いいか、を何らかの基準で選ぶ。
4歳児は時間をかけて選んでいた感じ。2歳はカテゴリ間比較はなかったかな。 - 決断力:最終的に買いたいものを決める。
2歳児はこれがMax。
これらがゆくゆくは「自分の進路」だったり「将来なりたいもの」を決める時の礎になるんだと思いました(適当)。
まとめ
もしこの遊びによって「何かを選び、決断する」という力が鍛えられるのであれば、非常に有効だと思うので今後も是非継続したいと思います。
本人たちの真剣な様子が見られたので、その点すでにある程度の手ごたえがありました。
そしてそれ以前に「何かに集中する」時間を作りたいと思っていたので、そのためにこの遊びが使えるということを確認できたことが一番の収穫です。
あまり頻度を上げすぎるとすぐ飽きるので、数週間~月1ぐらいでもうしばらく続けてみようかと思っています。
近くに広めの100円ショップがあれば一度検討してみてください。
参考になれば幸いです。