世界富豪ランキング(2020年)
Forbes JAPAN(2020年7月号)において、「世界のビリオネアランキング」が発表されていました。ビリオネアとは純資産10億ドル(約1080億円)以上を持つ大富豪のことで、世界に2095人、日本には26人いるそうです。
富を得ることに少なからず興味のある一会社員の私ですが、世界の凄さを感じておこうということでこの記事を手に取ることにしました。
早速以下に個人ランキング(2020年3月18日付)を記載します。
記載方法は「名前(年齢)/企業/国籍/資産総額」です。
- ジェフ・ベゾス(56)/アマゾン̩̩/アメリカ/1130億ドル
- ビル・ゲイツ(64)/マイクロソフト/アメリカ/980億ドル
- ベルナール・アルノー(71)/LVMH/フランス/760億ドル
- ウォーレン・バフェット(89)/バークシャー・ハサウェイ/アメリカ/675億ドル
- ラリー・エリソン(75)/オラクル/アメリカ/590億ドル
- アマンシオ・オルテガ(84)/ザラ/スペイン/551億ドル
- マーク・ザッカーバーグ(35)/フェイスブック/アメリカ/547億ドル
- ジム・ウォルトン(71)/ウォルマート/アメリカ/546億ドル
- アリス・ウォルトン(70)/ウォルマート/アメリカ/544億ドル
- ロブ・ウォルトン(75)/ウォルマート/アメリカ/541億ドル
- スティーブ・バルマー(64)/マイクロソフト/アメリカ/527億ドル
- カルロス・スリム・ヘル(80)/テレコム/メキシコ/521億ドル
- ラリー・ペイジ(47)/グーグル/アメリカ/509億ドル
- セルゲイ・ブリン(46)/グーグル/アメリカ/491億ドル
- フランソワーズ・ベタンクール・メイヤー(66)/ロレアル/フランス/489億ドル
- マイケル・ブルームバーグ(78)/ブルームバーグ/アメリカ/480億ドル
- ジャック・マー(55)/アリババ/中国/388億ドル
- チャールズ・コーク(84)/コーク・インダストリーズ/アメリカ/382億ドル
- ジュリア・コーク(57)/コーク・インダストリーズ/アメリカ/382億ドル
- ポニー・マー(48)/テンセント/中国/381億ドル
個人的な感想を以下に記します。
ランキングの感想
1、創業⇒企業価値アップ、が大富豪への道
資産を増やすには、このパターンが圧倒的に強いということを再認識しました。つまりは会社を立ち上げたオーナー社長。
勿論彼らの陰には事業に失敗した人たちがたくさんいるだろうことも理解しているつもりですが、限られた時間で資産を高く築き上げるには爆発力が必要です。
そしてこのパターンだと共同創業者は株を分け合うので、ランキングとしては不利になります。ジェフ・ベゾスさんはアマゾンの株で1130億ドルの純資産額(元妻に360億ドル分の株式を譲渡しても1位!)となっていますが、グーグルはラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン両氏で分け合っているのでランキングで少し劣りますが、それでも合計1000億ドルなので会社でみるとアマゾンやマイクロソフトと同じぐらいの額になるので、イメージとの齟齬がなくなります。
株価の影響が大きいので、コロナで大きくランキング動いてそうですね。
それにしてもマーク・ザッカーバーグさん35歳、年下かぁ。。。
そしてGAFAMで考えるとアップルがいない。
2、人類に提供した価値を想像すると身震いした
日本では特にお金持ち、稼ぐ人に対していい印象を持たれない傾向があります。
『前澤さんや孫さんのお金の使い道に文句を言う貧乏人』という様子をTwitter などで見ていると、何とも言えない気持ちになります。「それをするぐらいなら医療機関に寄付して下さい」ってどの口が言うの?という思いです。
少なくとも私はお金持ちの人達に対してマイナスの感情は抱いていません。個々の事情を事細かに把握しているわけではないのでどうしても薄い言葉になってしまいますが、恐らく多くの困難を乗り越えつつここまで価値の高い企業を創り、維持されていることには尊敬の念しかありません。
「顧客の悩み事を解決して報酬を受け取る」
近年は企業を介したお金の流れがそこまで単純ではないことが多いですが、あくまで上記のそれが商売の基本だと思います。「ここに名を連ねる人々はいったいどれだけの人たちの悩みを解決してきたのだろう」と身震いのする思いを抱きました。
3、日本は流れに取り残されている
今年、新たに世界20か国から178人がビリオネア入りしたそうですが、日本からは0人だったそうです。最多は中国で80人、次いで米国の44人。
国別で見てもアメリカ(614人)、中国(389人)はビリオネア数上位2か国なのに加えて、新規ビリオネア入りも多い。これが力のある国なのかと思う一方で、これらと比較した時の日本(26人、新規ゼロ)の勢いのなさを改めて感じました。
もちろんこれは一つの指標に過ぎないのですが、客観的な数値で日本の状況を計り知れたのは良かったと思っています。
まとめ:自分とは縁のない世界のデータだが…
強がりでも何でもなく、一会社員として働き、家族4人暮らしていくためには、日本の勢いとか世界富豪ランキングとかは何の影響もないデータです。日本からの新規ビリオネアが0人でも、今年もサラリーマンとして収入があるし、貯蓄もあるし、お金の面で困ることはありません。
ただ何となく、今自分が載っている船が今後上向きなのか、安定なのか、沈んでいくのかということについては理解しておく必要があると思っていて、現在の日本は恐らく長期的にみると「沈みゆく船」なのだろうということは聞いて知っていました。
そして今回、この富豪ランキングによって「日本の勢いのなさ」を見せつけられることになってしまい、図らずもテンションは下がってしまいました(笑)。
私はいったい何目線、誰目線でこのランキングを眺めていたのでしょう?
次は気分が乗れば日本のランキングを眺めてみようと思います。