僕の円形脱毛症奮闘記③ーエキシマ編ー

今回は前記事、SADBE治療断念から1年ほど経過したあとのお話です。

 キッカケは妻の「もう少し通いやすい病院を探して続けてみたら?」という一言でした。状態はあまり変わらず、というか少し進行していて、頭髪以外の毛も減ってきていました。眉毛、睫毛が完全になくなり、雨の時(雨水が目に流れ込みがち)とか初対面の人と会う時(人相悪すぎ)のことを考えても、確かにちょっと何とかしたいなぁとは思っていました。

 と言う訳で近くの総合病院の皮膚科へ。何とそちらに脱毛症に詳しい先生がいるではありませんか!自分の情報収集能力のなさを恥じています…。

 診察では過去の治療歴の話もしました。どうやら病態の進行度から考えて、この時点での僕にはエキシマライトという紫外線照射治療が適応との事です。

関連記事:円形脱毛症の原因とは?https://struggle-for-wealth.com/alopecia-areata-stress

関連記事:円形脱毛症は治る?治らない?https://struggle-for-wealth.com/alopecia-areata-prognosis

関連記事:円形脱毛症の治療法とは?https://struggle-for-wealth.com/alopecia-areata-therapy

エキシマライト療法とは?

 308nmの波長の紫外線を高輝度に照射して肌に刺激を与える治療法とのことです。紫外線による刺激がどのように発毛を促すのかはよく分かりませんでした。ですが脱毛症以外にもアトピー性皮膚炎などの免疫疾患に対しての適応があることから、やはり免疫異常の是正、つまりは毛根を攻撃する免疫細胞の異常な活性化状態を抑制するのだろうと理解しています。

 治療の際はベッドに横になり、姿勢を変えながら4回(前頭部、頭頂部、側頭部左右で2回)ライトを当てます。事前に先生が頭皮の状況を視診し、ライト照射。こちらも一回の治療は10分もかかりません。

 照射量(時間に比例)を少しずつ上げていき、痛みが出ない可能な範囲で高用量を照射します。

エキシマのここが良かった

 通院の頻度が短い:中3日開ければいい、との事で、ほぼ週に2回の頻度で治療に通えます。頻繁に通うのがイヤ、という方は週1回ほどでも大丈夫とのこと。ただ経験上あまり間を空け過ぎると当てたときにヒリヒリします。

 僕はせっかく治療するなら「治療してる感」が欲しかったので、通院のモチベーションを比較的高く保てたかなと思います。

 通いやすい立地:治療法の良し悪しではないですが…。病院が自宅に近く、夜8時まで開いてる、さらに土日祝関係なく治療が受けられるとのことで非常に利便性は高かったです。

それでも治療を止めてしまいました…

 半年ぐらいは真面目に通ったのですが、結局通うことを止めてしまいました。理由は主に2つ。

①完治のイメージができなかった:エキシマを受けていた時には、既に全頭性から汎発性に移行していました。つまり髪の毛以外にも眉毛や睫毛、他の体毛なども減ってきていました。免疫異常が原因だとすると、頭髪の毛母細胞を攻撃していた僕の免疫細胞は既に体中の至るところで毛母細胞を叩きまくっていると言うことになります。そのような状況で頭にだけライトを照射する治療って本当に意味あるの?と思ってしまったのです(先生に確認しましたが、頭部以外への照射はできないとのことでした)。ここまで状態がひどいと、効いたとしても完全復活はしないんじゃないか、まだらなハゲになって安定するぐらいなら今のツルツルの方がスッキリしてていいし、髪の毛よりも眉毛が欲しい(人相的に切実)。

②地味に財布が痛い:一回1500円程度ではありましたが、月に7〜8回行くと1万円は超えてきます。家計的に厳しいとかそういうのはないですが、何か勿体なく感じてきてしまいました。

まとめ

 と言う訳で今は特に治療もせずにダラダラと過ごしていますが、なんと最近…ちょっと生えてきたんです。

 でも元のフサフサに戻らないなら意味がない、薄いという気持ちも変わらないので、治療を再開することはない気がしています。

 この記事を読んでくださった皆さんは、自分の理想というか、治療でどのような薬効を期待するかという点について明確にして、ドクターと率直に会話をされることをオススメします。ドクターは真剣に症状に向き合ってくださる方が殆どなので、きっと治療にプラスになると思います。

僕の方は今後また展開が変わればこちらで報告したいと思います。